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社員リレー・エッセイ 深川 瑞香 (営業部)

公開日: : 最終更新日:2022/07/01 ライブラリー, 新・連載エッセイ, オフィス便り , ,

「10年前と今とをつなぐ 言葉のちから」

 皆さん、こんにちは! 営業部の深川です。福岡生まれの、福岡育ち。ラシーヌ入社と同時に東京に引っ越してきて、早3年半が経過しました。入社当時はちらほら出ていた博多弁も、最近はすっかり鳴りを潜めておりますが、同郷の方々、私を見かけたら「なんしよっと?」と声をかけてやってください。
 さて、先月のリレー・エッセイで紹介のあったとおり、私は輸入部で1年間、フランスの輸入実務を担当し、それから営業部に移りました。ラシーヌに入社する前は全く別の業界で働いており、プライベートで日本のとあるワイナリーに通いながら、独学でワインの勉強をしていた程度。それが今、こうしてご縁をいただき、ラシーヌの一員として働いていることに、自分でもあらためて驚きます。
 大好きな福岡を離れ、ここラシーヌで新たな挑戦に至った背景には、かつて私の友人・先輩からもらった二つの言葉があり、今回はそちらをご挨拶がわりに、紹介いたします。

*「いつかではなく、今、会いに行く」
 私が30代になったばかりの頃に知り合った友人は、飲みの席で隣り合った人に話しかけ、すぐに打ち解ける生粋の福岡人(あるある)。酔いの流れで初めて会った人と盛り上がり、「今度遊びに行くよ!」と言うのはよくある話ですが、大抵はその場の社交辞令で終わることが多いもの。が、彼にしてみればそれは本気で、「この人は面白い!」と思えば、距離に関わらず直ぐに会いに行き、その後のご縁を大事にしていました。“いつか”ではなく、“今”、会いに行くこと。当時、日本のとあるワインの造り手に興味を持った私は、その言葉のちからを借りて扉をたたき、それからその造り手とは10年来のお付き合いとなりました。
 そして、現在。ここラシーヌでも、合田・塚原が世界各地の「会いたい」と思った造り手たちの元へ迷わず飛んで会いに行く姿に、刺激を受ける毎日です。

*「10年続けるということ」
 前職の会社には11年ほど勤めたのですが、入社して数年が過ぎた頃、当時の上司が「何かひとつ、10年続けてみなさい。その先に見えるものがある。」という言葉をくださったことが、今でも鮮明に記憶に残っています。当時、ちょうどワインに興味を持ち始めたばかりの私は、そのひとつに、フランス語を選びました。毎週末、仕事の合間に細々と勉強を続けて今年でおよそ10年。海外在住経験のあるスタッフと比べると全くの拙いレベルではありますが、ラシーヌ入社後、輸入部のフランス担当として、造り手たちとフランス語でやりとりをする機会に恵まれました。勉強を始めた当初、その先の未来は見えていませんでしたが、まさか、仕事で役に立てる機会があるとは!また、コロナ前ぎりぎりのタイミングでフランス出張に同行させてもらい、彼らと時間を共有できたことは、何よりの喜びでした。

 日々の会話の中で、ストンと心に深く刻まれ、その後の人生をも変える言葉たち。私にとってこの二つの出会いは、その後10年、人生の水脈となり流れ続け、現在へとつながっています。
 そして、この先10年。この言葉の先にご縁をいただいた皆さんと、また次の新しい時間を紡いでいけることが心より楽しみです。

 次回は、ラシーヌの重要かつ大切なパートナーである倉庫との蝶番役、中手さんにバトンをつなぎます! 日々、私たち営業が動きやすいよう支えてくれている、心強い存在です。

 
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