『ラシーヌ便り』no. 179 「ヴィノテーク廃刊」
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定番エッセイ, 合田 泰子のラシーヌ便り, ライブラリー
ヴィノテークが本年10月号で廃刊になりました。仕事を探していた1987年の秋、フランスから帰国し、ヴィノテークのオフィスに履歴書をもって訪ねたことが懐かしく思い出されます。あれから32年、2019年の8月9月合併号に、「この人のワイン道を聞く」に立花峰夫さんに取材いただき、私の歩みを掲載いただきました。ラシーヌでは、3年間ほど表4の広告の他、アンフォラ特集、オレンジワイン特集などの広告でお世話になりました。
ラシーヌの広告は、毎回テーマを決めて、その都度新たな誌面を制作します。ラシーヌの担当スタッフが頭脳的な広告制作の進行管理をつとめ、締め切り日から逆算して、塚原がコピーを書くための準備、ワインのボトル撮影、現地での生産者の撮影などの工程を切り盛りしてくれました。それでも製作期間が短いので、毎回仕上がりがギリギリになってしまい、担当スタッフの負担は大変なものでした。この大変さのために、この1年ほどは、製作が遠のいてしまいました。
ミシェル・トルメーに描いてもらった数々の絵、12月号に掲載いただいたシャンパーニュの広告、現地に撮影に行って作ったルーカ・ロアーニャ、カーゼ・バッセ、サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ、イヴォン・メトラとブルーノ・シュレール。がんばって作った広告は、ワインショップの方々がそのまま、お店に飾ってくださるようになりました。ここに、思い出の広告を弊社HP上でご覧いただけるようにいたしました。下記のリンクよりご覧ください。
あわせて、立花峰夫さんのインタヴュー記事(ヴィノテーク2019年8・9月合併号)もご紹介申し上げます。ヴィノテークの吉田節子さんと稲垣敬子さんには、長らくお世話になりありがとうございました。