『ラシーヌ便り』no. 172 「ポルトガルワインが到着しました」
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定番エッセイ, 合田 泰子のラシーヌ便り, ライブラリー
今、世界規模で新型コロナウイルス感染症が拡大し、パンデミックが現実のものとなってきています。欧米では食料品店と薬局以外は閉店の指令が出ています。すでに多くの方が亡くなっておられる北イタリアでは、どれほど不安で辛い時を送っておられるのでしょうか。何も力にはなれませんが、この情況の回復と鎮静化、日々、医療従事、開発等に携わっておられる方々のご無事をひたすら祈り続ける毎日です。
先行きは何も見えず、フランスでは農相がBFMTVの番組で「農作業をして農業従事者を手伝ってください。農作業は続けられる必要があり、そのためには労働者が必要だ。農業分野で20万人の雇用があります」と呼びかけています。日本はまだ都市封鎖になっていませんが、日本もいつ都市封鎖になるかわかりません。身近な周りから感染症にかからず感染症を出さないという努力と、日々共に手をさしのべ、互いに手を携えて超えて行く工夫を重ねながら、仕事を続けるのみです。
寒暖の差が激しく、体調管理が難しい日々です。新型コロナウイルスに用心するとしても、まずは風邪をひかないように気をつけなければ。
今週、桜の花は満開ですので、せめて明るい心持で日々を送りたいと思います。
皆様のご安穏をお祈り申し上げます。
我らが友、ミシェル・トルメー
COVID-19 が猛威をふるうヨーロッパ。身近な方を亡くされた方々の気持ちを思うと、辛いですね。レストランは営業停止、春がきているのに散歩もできずでは、さぞ気のめいるような毎日でしょう。
Michel Tolmerが、一日をウィットに富む自作スキットで描きFacebookに紹介しています。
ノートパソコンのマークが、Appleでなくてraisin、さすが!
言葉をつけると、こんな感じでしょうか?
『幽閉生活の一日』
さあ、朝だ。起きよう。
うーん、COVID-19、いつまで続くんだろう。
患者さんも、病院で働く人たちも、大変だなー。
皆さん無事でありますように。
ワインを飲もう。うーん、うっれしいな!
ヴィニュロンたち、元気にしてるだろうか?
《近況から》
ポルトガルワインが到着しました。
2年がかりで用意していたポルトガルワインお披露目の試飲会は、やむなく中止しましたが、リリースを始めました。
海を思わせる【ヴァレ・ダ・カプーシャ】。控えめで、一見地味なようですが、実力を秘めた【キンタ・ダ・セッラディーニャ」】。ポルトガルのヴァン・ナチュールの幕開けを象徴するような、【キンタ・ダ・エルメジェイラ】。パリのポルトガルワインバーで出会ったアリバス・ワイン・カンパニーは、標高の高い畑で栽培される、100年を超える樹齢の様々な地品種の混醸で作られています。まだ日本未入荷のワインや販売を開始していないワインも多数ありますが、年内には販売が開始出来たら、と考えております。皆さんに飲んでいただくのが待ち遠しいです。
ポルトガルのヴァン・ナチュールたちは始動を始めたばかりですが、本当に素敵です。安易さなどみじんもなく、しかも楽しいワインです。リスボンの青い空と海、対岸にかかるエッフェルが設計した鉄橋、海辺に立つ発見のモニュメント、初めてリスボンを訪ねた2018年の3月を思い出します。トルメーの絵のように、これらのポルトガルワインは、明るく楽しい世界へといざなってくれます。