H. Coturri & Sons
H.コトゥーリ & サンズ
造り手: |
Niccolo Coturri ニッコロ・コトゥーリ |
国・地域: |
Sonoma / Glen Ellen アメリカ / カリフォルニア / ソノマ / グレン・エレン |
主要な使用品種: |
シャルドネ (Chardonnay) ジンファンデル (Zinfandel) ピノ・ノワール (Pinot Noir) |
ホームページ: | https://www.sonomamtnwinery.com/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
H.コトゥーリ & サンズについて
コトゥーリ家のワインの歴史は、イタリア系移民である、ハリー・コトゥーリと彼の2人の息子、トニーとフィルが設立したことから始まる。1979年にワイナリー、H.コトゥーリ&サンズとして元詰を始め、トニー・コトゥーリの名は、近代カリフォルニアにおいて最初のナチュラルワインメーカーとして知れ渡る。トニーの息子、ニックも10代から家業に加わり2009年にSonoma Mountain Wineryをニック個人のプロジェクトとして始める。このプロジェクトはニック自身の考えで畑を手入れして、「PURE 00 WINE」完全無添加のワイン造りが根幹となっている。ワインを通して地域を紹介することにある。次なるニックのステップはカリフォルニアの中でも、より古くから植わっているブドウ品種に注力し、クラシカルなワイン醸造スタイルと、絶え間なく続くナチュラルワインのプロセスを融合させることにある。カリフォルニアの光と熱、乾燥を強く感じるが、無添加のワインらしいピュアな果実味が特徴的。
カリフォルニアについて
アメリカ合衆国産ワインの約90%を生産する、同国最大のワイン生産地域。約41万km2のブドウ畑は大きく6地域に分かれ、さらに107以上の栽培地域AVA (American Viticultural Area)が指定されている。カリフォルニアのワイン造りは、1770年代にフランシスコ修道会が、ヴィティス・ヴィニフェラ種を植えたことに端を発する。禁酒法、大恐慌と第二次世界大戦を経て、1935年にカリフォルニア大学デービス校にブドウ栽培・ワイン醸造学科が設立され、多数の栽培醸造技術者を輩出するとともに、現在も地域のワインの生産技術向上に貢献している。1990年代は才能ある醸造技術者が醸造する、高額で入手困難な「カルト・ワイン」が注目を集め、パワフルで大柄なワインが好まれた。2000年代は社会・経済的健全性まで踏み込んだ、サステイナブルな農法が主流となり、エレガントなヨーロッパ的スタイルが好まれ、ブドウ畑名をエティケットに表記することが増えつつあるように、テロワールの表現が生産者達の関心事となっている。また、栽培品種についても、80年代までのボルドー品種とシャルドネから、90年代以降ジンファンデル、ローヌ系品種、イタリア系品種と人気品種が変遷しているのも、カリフォルニアの特徴の一つといえる。気候的には、太平洋岸を流れる寒流からの冷気や霧が、海岸山脈の渓谷に沿って内陸に入り込み、気温の上昇を抑え、昼夜の寒暖差を大きくし、ゆっくりとした成熟を可能にしている。また、降雨は冬季に集中し、秋の収穫期は晴天が続くので、時間をかけて選果を行うことができる。逆に、乾燥と雨量(水)不足、近年の火災と煙害は、カリフォルニアの重大な問題である。現在約5200のワイナリーがあり、とりわけナパやソノマに高品質なワインを産する小規模な生産者が多い。