Pierre-Olivier Bonhomme
ピエール・オリヴィエ・ボノム
造り手: |
Pierre-Olivier Bonhomme ピエール=オリヴィエ・ボノム |
国・地域: |
Monthou-Sur-Bièvre フランス / ロワール / トゥーレーヌ / モントゥー=シュル=ビエーヴル |
主要な使用品種: |
ソーヴィニョン・ブラン(Sauvignon Blanc) ムニュ・ピノ(Menu Pineau) ガメ (Gamay) ピノ・ノワール (Pinot Noir) |
ホームページ: | なし |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ピエール・オリヴィエ・ボノムについて
現当主は、ピエール=オリヴィエ。学生時代に「ナチュラルワインの先駆者」の一人、ティエリー・ピュズラの収穫チームに加わったことがきっかけで、ワイナリー・チュ=ブフの一員に。2009年、ティエリーとともにネゴシアンを設立。有機栽培を行う農家から、慣例よりも高値でブドウを買い、さらにワインの収益を栽培家に還元するというサイクルを確立。そのモデルにより、このエリアでフランスの他地域に先駆けて真摯な有機栽培が広がり、定着した一つの原動力になった。そして2014年、自身のドメーヌに専念することにしたティエリーから、ネゴシアンを受け継ぐ。7.4haの契約栽培畑のほか、0.6haの自社畑では「コ」と呼ばれる地場品種を栽培している。
トゥーレーヌについて
「ロワール全体の中で最上の赤ワインを生む」と、ジャンシス・ロビンソンが言い切る地域シノン、ブルグイユ、サン・ニコラ・ド・ブルグイユ、軽やかながら驚異的な長命さで知られる白のヴーヴレなどの重要AOCが含まれる地域。シノンのカベルネ・フランは「その品質はばかばかしいほど過小評価されている。100年ほど前、シノンのワインはマルゴーと同じように高評価を受けていた。現在は、力強さや構成力はともかく、魅力という点では驚くほどマルゴーと近似している」とさえ、ジャンシスは述べている。ヴーヴレは、辛口、中辛口、半辛口、甘口、発泡性の5つのタイプに分かれる。トゥール市を中心に、東西5,000haに迫る広大なAOCであるトゥーレーヌは、粘土石灰岩、粘土燧石(すいせき)、ファルン(中新世の化石と砂)、粘土などがモザイクを成す多彩な土壌を持つ。この地方は16世紀のラブレー、19世紀の文豪バルザックや、近代哲学の父、ルネ・デカルトの生誕地としても知られる。
ロワールについて
大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。