Richard Cheurlin
リシャール・シュルラン
造り手: |
Richard Cheurlin リシャール・シュルラン |
国・地域: |
Aube Celles-Sur-Ource フランス / シャンパーニュ / コート・デ・バール / オーブ / セル=シュル=ウルス |
主要な使用品種: |
シャルドネ (Chardonnay) ピノ・ノワール (Pinot Noir) |
ホームページ: | http://www.champagne-cheurlin.com/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
リシャール・シュルランについて
リシャールは、ブドウ栽培農家の5代目。自家所有する畑で栽培したブドウだけを用い、オーナーみずからが醸造する「レコルタン=マニピュラン」として創業したのは1979年のことであった。同じ区画の中でも石灰岩、粘土まじりの土壌に、小石の層や赤い土の層が入り組み、畝ごとの土壌キャラクターが異なるため、一次発酵は計12の畝ごとに少量ずつ醸造を行っている。圧搾には伝統的な木製垂直プレスを使い、動瓶も手作業で行って、伝統を守りながらクオリティの高いワイン作りを実践。その結果もたらされる、緊張感と豊かな広がりが美しく共存するさまは、まさしく職人芸というべきもの。近づきやすい価格からの予想を痛快なまでに裏切る味わいのなかに、職人の良心あるいは粋が感じとれることでしょう。
コート・デ・バールについて
シャンパーニュの中心地、ランスから南南東に約110kmほど離れた、いわば飛び地のようなエリア。マルヌ地区よりもシャブリに近く、土壌もシャブリと同じキンメリジャンを中心に、一部粘土質の多いチトニアン土壌となる。年平均気温はランス周辺より約1℃高く、フィロキセラ来襲以前は主要品種はガメイだった歴史もある。現在の栽培品種はピノ・ノワールが約85%。同地のピノ・ノワールはマルヌ渓谷のものよりさらに果実味が豊かであるとされる。 グラン・クリュ、プルミエ・クリュに相当する村はなし。
シャンパーニュについて
パリの北東約150km、北緯49~50度で、近年のイギリスなどの例外的な地域を除くブドウ栽培の北限とされる寒冷な地方。年間平均気温約10.5℃。約32,900haにおよぶAOC圏は319の村、240,000の区画にまたがり、栽培農家は約19,000軒。自社瓶詰め生産者も約2,000に達するが、全生産量の約3/4は、モエ・エ・シャンドンなど大手6社が占める。地質的には中生代白亜紀後期の白亜質石灰、およびジュラ紀キメリジアン階の泥灰岩、石灰岩が中心となる。1600年代末までは非発泡ワインの産地で、現在の瓶内二次発酵、およびデゴルジュマンを経る通称“シャンパーニュ方式”での製法を発見・定着させたのは19世紀、ヴーヴ・クリコの功績である。よく俗説に出るドン・ペリニオンは、実際は存命時の17世紀には邪魔ものとされた泡を、いかに抑制するかに腐心したとされている。またこの地は、寒冷地ながら、ブルゴーニュよりさらに多い10.4t/haもの法定上限収量が認められている。