Luís Lopes
ルイシュ・ロペシュ
造り手: |
Luís Lopes ルイシュ・ロペシュ |
国・地域: |
Bairrada / Coimbra ポルトガル / バイラーダ / バイラーダ / コインブラ |
主要な使用品種: |
ビカル(Bical) マリア・ゴメシュ(Maria Gomes) |
ホームページ: | https://www.instagram.com/luis.moreish.lopes/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ルイシュ・ロペシュについて
ルイシュ・ロペシュはポルトガルで醸造学を修め、ブルゴーニュやニュージーランド、ドイツで研鑽を積んだのち2006年に帰国。ダォン地方で研ぎ澄まされた経験を重ねてきた醸造家である。2013年、自身のレーベル「モーリッシュ」を立ち上げ、買いブドウから少量のワイン造りを開始した。名前は英語の“Moreish”に由来し、「杯が進むワイン」を目指す彼の哲学を映している。2019年からはバイラーダ地方コインブラ近郊の畑から、石灰質土壌に育つビカルやフェルナン・ピレシュを主体に、垂直的な輪郭をもつ白を仕立てる。除草剤を使わず耕されてきた畑を選び、栽培家と信頼を築きながら畑から関与する姿勢を貫く。醸造は友人の小さなワイナリーを間借りし、極力介入を避けつつも必要に応じて判断を下す。透明感と飲み心地を追求しながら、気軽さの裏に品位を湛えるワインが彼のスタイルである。
ポルトガルについて
ポルトガルは大西洋、山脈や河川により地理的に隣国スペインから隔てられ、1986年にEUに加盟するまでは政治的にも孤立していた。そのため長い間イギリス向きに出荷されてきた、ポートワインやマデイラ酒を除くと、ポルトガルワインへの関心は市場でも高いとは言えなかった。しかしそれゆえ隠れたブドウ栽培地域や地品種の古樹が数多く残り、それらの要素への関心が世界的に高まる中で、2010年代頃からダイナミックな変化が起こっている。 ポルトガルが広くない国土にもかかわらず、多様な地形と土壌、ワイン文化を持つことは、ポートワインとヴィーニョ・ヴェルデという性質が相反するまったく別種のワインが、しかも隣接する地域から生産されることからも、良くわかる。それらの下地と、海外などで経験を積んだ若い造り手たちの熱意が、現在のポルトガルワインの原動力となっていると言えるだろう。 とかく情報過多に陥りがちな現在、ポルトガルには魚介類を使った素朴な料理が多く、その料理と合わせて飲まれてきたポルトガルワインは、一般に気取った味わいを感じさせないので、難しく考えずに飲んでいただきたい。