Envínate
エンビナーテ
| 造り手: |
Laura Ramos, José Martínez, Roberto Santana, Alfonso Torrente ラウラ・ラモス、ホセ・マルティネス、ロベルト・サンタナ、アルフォンソ・トッレンテ |
| 国・地域: |
Almansa、Islas Canarias、Ribeira Sacra スペイン / アルマンサ、カナリア諸島、リベイラ・サクラ |
| 主要な使用品種: |
メンシア(Mencia) ガルナッチャ・ティントレラ(Garnacha Tintorera) リスタン・ブランコ(Listán Blanco) リスタン・ネグロ(Listán Negro) |
| ホームページ: | https://www.instagram.com/envinatewine/ |
| ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
| 取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
エンビナーテについて
エンビナーテは、アリカンテ大学で醸造学を修めた同級生4人が2008年に結成した、類を見ない生産者チームである。彼らはスペインのアルマンサ、リベイラ・サクラ、カナリア諸島という、気候も土壌も全く異なるそれぞれの出身地を拠点とし、「各畑のテロワールを純粋かつ明快に表現する」という理念を共有している。
現在、管理する畑は計30ha以上で、火山性土壌から片岩質まで極めて多様な環境にまたがる。古樹や地品種へのを尊重し、地元の契約栽培家とも協力しながら地域の伝統や景観を尊重しつつ、理想的なブドウ栽培に近づけている。醸造においても、過度な抽出や樽香を排し、セメントやニュートラルな樽を用いる「透明性」を重視した手法を共有。これにより、素朴さと野性味、そして静謐なバランスを兼ね備えた、彼ら特有のワインが生み出されるのだ。
各メンバーが個別の担当地域と醸造所を持つが、日々の密な連携に加え、季節の節目には全員が集い、膝を突き合わせて栽培・醸造の細かな方針を決定する。「誰がこのワインを造ったのか」という問いに対し、彼らの答えは常に一貫している。「4人で造っている。我々4人がエンビナーテなのだ」と。
アルマンサ
アルマンサは、カスティーヤ・ラ・マンチャ南東端、標高700〜1,000mの高原地帯に位置する。大陸性気候の影響が強く、夏は乾燥し、昼夜の寒暖差が大きい環境である。この高地の気候は、病害を抑えつつ、ブドウが過熟せずに健全で凝縮した果実味と骨格を持つワインを生み出す要因となっている。同地域アルバセテの街出身の醸造家ホセ・マルティネスが担当。
リベイラ・サクラ
その聖なる(Sacra)河(Ribeira)と、河を見下ろす急斜面の景色には圧倒される。1996年にDO認定され、メンシアとそれと混植されるその他の地品種が多く栽培される。アルフォンソは、森林消防隊員であった頃に見た、ヘリコプターの上から見た景色に、心を奪われた。“このテラスはエジプトのピラミッドのようなものだ。今造ろうと思ってもとても、できるものではない。信仰と気の遠くなる時間をかけて人がつくったもの”だとアルフォンソはその景色を評する。
カナリア諸島
ロベルトが担当する大西洋に浮かぶ火山島テネリフェ島は、標高3,718mのテイデ山を擁するため、島内の気候や地形が多様に変化し、それに合わせて様々な栽培文化が生まれた。乾燥した高地のゴブレ仕立て、温暖湿潤な北斜面の多品種混植、そして三つ編み状の仕立て(コルドン・トレンサード)といった各地域の独自の風土と栽培法を生かし、ワイン造りを行っている。
スペインについて
世界一位のブドウ栽培面積をほこる、スペインのワイン産業は、大規模に海外へと輸出することで、成り立ってきた。19世紀初頭までは、南アメリカの植民地へ、19世紀後半からは、鉄道の発達とともに、地続きのフランスへ大量のワインが輸出された。1960年代から近代醸造技術の導入が活発になり、シェリーブームがおとずれ、リオハワイン人気も再燃した。21世紀になりスター生産者の登場により、高品質なワインの存在も認知されているはずだが、日本ではスペインワインというと、まだまだ安ワインのイメージが拭えない。イベリア半島は、中央台地(メセタ)が国土の大半を占めており、沿岸部から数十kmも内陸部へ入ると、標高が600〜1000mの高さまでになる。中部から南部にかけては乾燥した気候も幸いして、病害も出にくく、ブドウ栽培のまさに好適地である。 近年では、カタルーニャ地方の動きが目立つが、北部の降雨量の多い地域や島々を含めたスペイン各地で、新世代の造り手たちの手により、地品種と伝統的な製法でのファインワインが、同時多発的に生まれている。


















