A Fleur de Peau
ア・フルール・ド・ポー
| 造り手: |
Jérémy Carteret ジェレミー・カルトレ |
| 国・地域: |
La Rochepot フランス / ブルゴーニュ / コート・ド・ボーヌ / ラ・ロシュポ |
| 主要な使用品種: |
シャルドネ (Chardonnay) ピノ・ノワール (Pinot Noir) |
| ホームページ: | https://www.instagram.com/jeremycarteret/ |
| ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
| 取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ア・フルール・ド・ポーについて
ジェレミー・カルトレはブルゴーニュ出身の醸造家だ。彼の父ドミニク・カルトレはブルゴーニュの生産者の元で長年栽培に従事しており、ジェレミーにとってワインを作る人々は遠い存在ではなかった。2011〜2013年にモンペリエで栽培・醸造学を修め、ワイナリーで研修をし、その後9年間にわたりバンジャマン・ルルーのドメーヌで経験を積む。2019年からは自身のワインをルル―のセラーで実験的に仕込み始め、2022年にドメーヌ「ア・フルール・ド・ポー」を設立した。自社畑1.5haのほか、オート・コート・ド・ボーヌやボジョレーのブドウを加え、年産約12,000本を生産する(2023VT)。畑はバイオロジック栽培で管理し、仕立てや耕作方法にも試験的要素を取り入れ、温暖化に対応し、エレガントで瑞々しいワインを造り続ける方法を探すことが目下の課題。白は足踏み破砕後、垂直式プレスで圧搾し、自然酵母で発酵、古樽やアンフォラで9か月熟成。赤は全房発酵を基本とし、ピエ・ド・キューヴで発酵を開始し、畑の格に応じ樽を選ぶ。伝統に支えられつつも柔軟な感性で、ブルゴーニュの新たな輪郭を描こうとしている。
コート・ド・ボーヌについて
コート・ドールの南半分、ラドワ・セリニ村から、マランジュ村にかけて広がる地域。北端から南端まで約30km。フランスのみならず世界で最も高名な白ワイン、モンラッシェやムルソーがここで生まれる。だが、ピノ・ノワールによる濃密で長命な赤ワインのポマール、コルトン・グランクリュもこの地域。ただし「ピュリニ・モンラッシェは(シャンベルタン、クロ・ド・ヴージョなどと共に)品質に関わりのない高値をつけている。(中略)モンラッシェならではの味わいを持つものが、あまりに少ない」と語るマット・クレイマーなど、この地域でもワインの需給バランスが生む価格と品質の大いなるギャップを指摘する声は強い。近年、やや標高の高いサン・トーバン、サン・ロマンなどの地域や、エリアのほぼ南端で、一部にコート・ド・ニュイと同じバトニアン期の魚卵状石灰岩が隆起しているサントネのピノ・ノワールに、新たな注目が集まりつつある。
ブルゴーニュについて
北端のシャブリとその周縁、偉大なグランクリュの数々を含むコート・ドール、その南に続くコート・シャロネーズ、マコネ、ボジョレまでを含む地域の総称。大規模農園が多いボルドーと異なり、ここでは農園は相続を繰り返すごとに細分化され、農家の畑の平均は約6ha。通常一つのアペラシオン名を有する区画が多くの生産者に分割所有され、その最たる例のクロ・ヴージョは約50haが90の農家に分割所有される。ラ・ターシュなどのように一つのクリュの一生産者単独所有(モノポール)は稀有な例外である。それゆえ同じアペラシオンのワインでさえ、生産者によって「悲惨な代物から、素晴らしい逸品まで」と言われるほど品質のバラツキ、不確実性が顕著。ワインの生産形態も三つに大分され、1.ネゴシアン(買いブドウ/ワイン)を集めてブレンド。2.ネゴシアン自社畑栽培・自社醸造。3.ドメーヌ(農家の自社栽培・醸造がある)。なかには、まさに魂をゆさぶる、人知を越えた名品があるとさえ思わされるが、それにたどり着くのは至難である。







