Vale da Capucha
			ヴァレ・ダ・カプーシャ
		
		| 造り手: | 
								
									Manuel & Pedro Marques マヌエル&ペドロ・マルケシュ  | 
						
| 国・地域: | 
								
									Torres Vedras ポルトガル / リシュボア / トレシュ・ヴェドラシュ  | 
						
| 主要な使用品種: | 
						
							
							トゥリガ・ナシオナル(Touriga-Nacional) アリント(Arinto) ゴーヴェイオ(Gouveio) フェルナォン・ピレシュ(Fernão Pires)  | 
				
| ホームページ: | http://valedacapucha.com/ | 
| ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) | 
| 取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) | 
ヴァレ・ダ・カプーシャについて
ヴァレ・ダ・カプーシャは1920年代から続く家族経営のワイナリーで、2009年に第5世代のマヌエルとペドロ兄弟が再出発を果たした。ペドロはリスボン農業専門学校で学んだのち、国内外のワイナリーで研鑽を積み、2006年には所有する12haの畑をすべてポルトガル固有品種に植え替えた。主要品種はアリントやフェルナォン・ピレシュで、赤はトゥリガ・ナショナルやティンタ・ロリズが中心。樹齢80年を超えるカシュテラォンも残しておりまた、例外的にペドロ本人のお気に入りの品種であるシラーも少量植わる。栽培は2015年にバイオロジック認証を取得し、醸造は白に400~500L木樽やステンレスタンク、赤にコンクリートタンクや大樽を用い、上級白は2年以上の樽熟成を経てリリースされる。特にアルヴァリーニョは3年の熟成をすることも。時間をかけてこそ真価を現すワインを造ることが彼らの目指すところだ。
リシュボアについて
このユーラシア大陸最西端のワイン生産地域は、「エストレマドゥーラ」とながらく呼ばれていたが、2010年にワイン生産地域が再編成されて「リシュボア」と改称され、9つのDOCに分かれている。協同組合が大規模にワインを生産する、テーブルワインの生産量も多い地域で、収穫量の多い品種が植えられやすい傾向にある。しかし内陸方面へ20km入れば標高300mに達し、寒暖差が大きく、絶えず風が吹き、キンメリジャンなどの粘土石灰土壌もありと、良いワインが生産される条件が整っていると言える。白品種のアリントとフェルナォン・ピレシュ、赤品種のマルセラン、カシュテラォン、トゥリガ・ナシオナルなど、多くの地品種が栽培されている地域で、伝統的には混植混醸されてきたが、シングルバラエティやシングル・ヴィンヤード産のワインも数多く生まれている。ポルトガルの中でも比較的雨が多い地域のため、白ワインも赤ワインも酸味と鉱物感を基調としたすっきりとした味わいのワインが造られやすく、これからも興味深い造り手の出現が期待できる地域。
ポルトガルについて
ポルトガルは大西洋、山脈や河川により地理的に隣国スペインから隔てられ、1986年にEUに加盟するまでは政治的にも孤立していた。そのため長い間イギリス向きに出荷されてきた、ポートワインやマデイラ酒を除くと、ポルトガルワインへの関心は市場でも高いとは言えなかった。しかしそれゆえ隠れたブドウ栽培地域や地品種の古樹が数多く残り、それらの要素への関心が世界的に高まる中で、2010年代頃からダイナミックな変化が起こっている。 ポルトガルが広くない国土にもかかわらず、多様な地形と土壌、ワイン文化を持つことは、ポートワインとヴィーニョ・ヴェルデという性質が相反するまったく別種のワインが、しかも隣接する地域から生産されることからも、良くわかる。それらの下地と、海外などで経験を積んだ若い造り手たちの熱意が、現在のポルトガルワインの原動力となっていると言えるだろう。 とかく情報過多に陥りがちな現在、ポルトガルには魚介類を使った素朴な料理が多く、その料理と合わせて飲まれてきたポルトガルワインは、一般に気取った味わいを感じさせないので、難しく考えずに飲んでいただきたい。









