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Il Marroneto
イル・マッロネート

造り手: Alessandro Mori
アレッサンドロ・モーリ
国・地域: Montalcino
イタリア / トスカーナ / モンタルチーノ
主要な使用品種: サンジョヴェーゼ・グロッソ(Sangiovese Grosso)
ホームページ: http://www.ilmarroneto.com/it/
ワイナリー詳細: ダウンロード(PDF)
取扱いワイン詳細: ダウンロード(PDF)
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イル・マッロネートについて

トップ・キュヴェの「マドンナ・デッレ・グラツィエ」を含む全てのワインは、アメリカ人ワイン批評家からの高得点などとは無関係で、想像されるパワー志向ワインとは真逆のエレガンスが身上である。弁護士だった先代がモンタルチーノ北部、標高350m付近の畑を購入したのは1974年。エノロゴ、マリオ・コルテヴェジオ、およびジュリオ・ガンベッリの指導の下で、ワインは造られた。現当主アレッサンドロ・モーリが弁護士からワイン造りに専念したのは1991年。先代の時から化学肥料、除草剤無縁だった畑は、ミネラル豊富な海洋性砂土土壌。その柔らかな土を実際に食べると、穏やかな甘みがある。醸造は築750年以上の石造りの建物でロッソ、ブルネッロとも2500Lの大樽熟成。マドンナ・デッレ・グラッツェは発酵も木製タンクで、偉大なサンジョヴェーゼの複雑さ、深みと陰翳を生む。まさに飲み手を瞑想に誘うクラシカル・ワインである。

モンタルチーノについて

イタリアで「贈答用高級品」イメージが定着したブルネッロ・ディ・モンタルチーノの産地。シエナから南南東に約40km、海岸線からは約50kmでキアンティ・クラッシコより温暖・少雨。銘醸地としてのモンタルチーノの歴史は短く、1800年代半ばから。1966年のDOC認定時も、生産者はわずか30社ほどだった(現在は300社以上)。DOCG法はサンジョヴェーゼ100%を義務づける。しかし2008年、この法に背いた4つの大規模生産者が摘発される大スキャンダルも発生した。現在、トスカーナ中で行われているサンジョヴェーゼの優良クローンへの植え替えの中でも最重要種の一つBBS-11は、この地のビオンディ・サンティの主要クローン。ちなみにBBSとは、ブルネッロ・ビオンディ・サンティの略である。総面積24,000ha。うち約20%がブドウ畑。卓抜した生産者のロッソは、凡庸な生産者のブルネッロを上回ることは、驚くべきではない。

トスカーナについて

サンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻したが、近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まっている。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべきだろう。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評している。

   

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