Domaine Thymiopoulos
ドメーヌ・ティミオプロス
造り手: |
Apostolos Thymiopoulos アポストロス・ティミオプロス |
国・地域: |
Naoussa/Trilofos ギリシャ / マケドニア / ナウサ / トリロフォス |
主要な使用品種: |
クシノマヴロ(Xinomavro) |
ホームページ: | http://www.thymiopoulosvineyards.gr/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ドメーヌ・ティミオプロスについて
現在ワインを造っている、アポストロス・ティミオプロスの父は、ナウサエリアで最も有名なブドウ栽培家として知られていた。2004年にアポストロスが醸造学校を卒業後に、栽培を引き継いで醸造を始め、徐々に近隣の畑を買っていきながら、現在では30haのブドウ畑を所有しており、彼のワイナリーのあるトリロフォス村の丘の畑全てを所有している。畑の周りには小川や森などの自然しかなく、獣害は悩ましい問題だが、オーガニックをしている畑と森しかないという環境は、ブドウ栽培にとっては最高だ。生産量にしてはあまりにも小さなセラーでカジュアルなものから、上級キュヴェまで、完成度の高いワインをつくっている。濃くて酸っぱいというイメージの強いクシノマヴロという品種だが、樹齢の若い樹のブドウから造られた、ロゼと、ジューヌ・ヴィーニュ・ド・クシノマヴロは、強いはずのクシノマヴロの酸が抑えられ、心地よいアフターテイストを与えてくれる。
ギリシャについて
15世紀から数百年続いた、ギリシャのオスマン・トルコによる支配は、ギリシャのブドウ栽培とワイン造りを衰退させた。20世紀に入ってもその状況はすぐには変わらず、キリスト教徒はワイン造りを禁じられてはいなかったが、トルコの支配者にとっては、増税手段の一つでしかなかった。 1937年にワインの品質向上を目的とした《アテネ・ブドウ研究所》が創設されたが、ほとんどのワインがバルクワインとして販売されてきた。1970年代になって近代醸造設備と、教育を受けたギリシャ人の醸造技術者によるワイナリーから高品質のワインが生まれるようになっていった。 前述のとおり長期間の、技術的空白はあるが、ギリシャにはそれを補って余りある、可能性が眠っている。数々の島々を初めとする、固有のミクロクリマと、テロワール。またギリシャ北部、バルカン半島南部では、その風景は一変する。そしてそれらの地域に順応した300種を超えるブドウ品種からは、唯一無二の個性を持ったワインが生まれる。