Domaine des Croix
ドメーヌ・デ・クロワ
| 造り手: |
David Croix ダヴィッド・クロワ |
| 国・地域: |
Beaune フランス / ブルゴーニュ / コート・ド・ボーヌ / ボーヌ |
| 主要な使用品種: |
シャルドネ (Chardonnay) ピノ・ノワール (Pinot Noir) |
| ホームページ: | https://www.instagram.com/drink_beaune/ |
| ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
| 取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ドメーヌ・デ・クロワについて
ダヴィッド・クロワはロワール出身で、ワインとは縁のない家庭に育ちながら、16歳のときに醸造家を志した人物である。科学教育よりもまず畑に立つことを望み、BTSで剪定や栽培の現場を学び、のちにディジョン大学で栽培学とDNOを取得した。幸運に恵まれたとダヴィッドは謙遜して振り返るが、バンジャマン・ルルーやベッキー・ヴァッサーマンとの出会いの度に、高く評価をされてきたダヴィッドは22歳でカミーユ・ジルーの醸造責任者に就任。2004年にはボーヌの畑購入の話が舞い込み、彼自身もパートナーとなってドメーヌ・デ・クロワが誕生した。以降、畑の状態改善と醸造の見直しを重ね、全房比率の調整や低亜硫酸での醸造、遅摘芯などの栽培試験を積み重ねてきた。醸造も“やりすぎない”方向へと舵を切り、健全な果実を前提に、介入を最小限にとどめる醸造へとたどり着く。2025VTでドメーヌ・デ・クロワは20周年を迎えた。古典の奥行きと現代性の緊張を併せ持つ彼のワインは、今後も静かに輪郭を深めていくように思われる。
202005ドメーヌ・デ・クロワの歩みを探る:ダヴィッド・クロワ・インタビュー
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コート・ド・ボーヌについて
コート・ドールの南半分、ラドワ・セリニ村から、マランジュ村にかけて広がる地域。北端から南端まで約30km。フランスのみならず世界で最も高名な白ワイン、モンラッシェやムルソーがここで生まれる。だが、ピノ・ノワールによる濃密で長命な赤ワインのポマール、コルトン・グランクリュもこの地域。ただし「ピュリニ・モンラッシェは(シャンベルタン、クロ・ド・ヴージョなどと共に)品質に関わりのない高値をつけている。(中略)モンラッシェならではの味わいを持つものが、あまりに少ない」と語るマット・クレイマーなど、この地域でもワインの需給バランスが生む価格と品質の大いなるギャップを指摘する声は強い。近年、やや標高の高いサン・トーバン、サン・ロマンなどの地域や、エリアのほぼ南端で、一部にコート・ド・ニュイと同じバトニアン期の魚卵状石灰岩が隆起しているサントネのピノ・ノワールに、新たな注目が集まりつつある。
ブルゴーニュについて
北端のシャブリとその周縁、偉大なグランクリュの数々を含むコート・ドール、その南に続くコート・シャロネーズ、マコネ、ボジョレまでを含む地域の総称。大規模農園が多いボルドーと異なり、ここでは農園は相続を繰り返すごとに細分化され、農家の畑の平均は約6ha。通常一つのアペラシオン名を有する区画が多くの生産者に分割所有され、その最たる例のクロ・ヴージョは約50haが90の農家に分割所有される。ラ・ターシュなどのように一つのクリュの一生産者単独所有(モノポール)は稀有な例外である。それゆえ同じアペラシオンのワインでさえ、生産者によって「悲惨な代物から、素晴らしい逸品まで」と言われるほど品質のバラツキ、不確実性が顕著。ワインの生産形態も三つに大分され、1.ネゴシアン(買いブドウ/ワイン)を集めてブレンド。2.ネゴシアン自社畑栽培・自社醸造。3.ドメーヌ(農家の自社栽培・醸造がある)。なかには、まさに魂をゆさぶる、人知を越えた名品があるとさえ思わされるが、それにたどり着くのは至難である。





