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Weingut Veyder-Malberg
ヴァイングート・ヴァイダー=マルベルク

造り手: Peter Veyder-Malberg
ペーター・ヴァイダー=マルベルク
国・地域: Wachau
オーストリア / ヴァッハウ
主要な使用品種: グリューナー・ヴェルトリーナー(Grüner Veltliner)
リースリング (Riesling)
ホームページ: https://veyder.malberg.at/
ワイナリー詳細: ダウンロード(PDF)
取扱いワイン詳細: ダウンロード(PDF)
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ヴァイングート・ヴァイダー=マルベルクについて

オーナー醸造家のペーター・マルベルクは異色の経歴を持つ。青年時代はリトグラフ印刷技術を学んだあとビジネススクール卒業し、ウィーンの広告代理店で営業部長を務めていたが、その頃の交流関係でワインへの情熱に目覚めた。1991年に会社を辞めて2年間ナパヴァレーとスイスで醸造学校に通い、1993年にはヴァインフィアテルのグラーフ・ハーデック醸造所に就職しているが、その間にもナパヴァレー、トスカーナ、スイス、ドイツ、ニュージーランドと世界各地のワイナリーで研修した。やがて2008年にフリーランスのブドウ栽培・マーケティングコンサルタントとして独立してヴァイダー=マルベルク醸造所を設立することになるが、それまでの14年間グラーフ・ハーデック醸造所の経営責任者として辣腕をふるい、オーストリアでは前例のないヴィオニエやシラーで見事なワインを醸造して注目を集めた。一方、ヴァッハウでは伝統にとことんこだわっている。機械の入れない急斜面の石垣に囲まれたブドウ畑に育つグリューナー・ヴェルトリーナーとリースリングの古木を、ビオディナミ農法を採り入れて栽培。ボトリティスの繁殖していない状態で完熟した房を手作業で収穫し、伝統的な大樽で野生酵母で発酵しテロワールの個性を最大限に引き出している。設立当時は元肉屋の地下室を改装して醸造していたが、2014年に急斜面を利用して重力で果汁を移動出来るセラーを新築。4haのブドウ畑から妥協というものを全く感じさせない高品質なワインを醸造している。

ヴァッハウについて

蛇行するドナウ川沿いの急斜面にブドウ畑の広がる、オーストリア最古の伝統的ワイン生産地域。その景観はUNESCOの世界文化遺産に指定されている。ブドウ畑の所有者が維持管理しなければならない擁壁に支えられたテラス状の急斜面が広がり、ブドウの畝は川の流れと平行に曲線を描いて幾重にも連なっている。東に行くほどパンノニア平原からの熱気の影響を受けるため収穫時期は早まり、糖度は上がりやすい。一方斜面上部は背後の森からの冷気の影響で、ブドウはゆっくりと成熟する。ヴァッハウの土壌は原成岩-生成年代の古い花崗岩や片麻岩などの総称-で知られるが、これは主に斜面中腹から上部に見られ、斜面下部には柔らかいレス土が堆積している。栽培品種も斜面にはリースリング(栽培面積の17.4%、2015年)、麓の平坦な土地にはグリューナー・ヴェルトリーナー(56.9%)と、使い分けられている。生産者団体ヴィネア・ヴァッハウが1980年代からワインのスタイルによって三段階に分かれた格付け(繊細→複雑:シュタインフェーダー→フェーダーシュピール→スマラークト)を行っていて、その他の生産地域とは一線を画した独自路線を歩んでいたが、2020年5月にDAC(オーストリア原産地呼称制度)に加わった。とはいえ、シュタインフェーダー、フェーダーシュピール、スマラークトの呼称はDACの中で存続することとなった。

オーストリアについて

オーストリアのワイン生産地域は国土の東側周縁部に分布し、緯度はブルゴーニュのコート・ドールからアルザスのオー・ランに相当する。ワイン生産地域は大きく三つに分けることが出来る。①北部のアルプスの森林に囲まれドナウ川が横断するニーダーエスタライヒ。②パンノニア平原に接して大陸性気候の影響を強く受けるブルゲンラント。③スロヴェニアの山地と同様に起伏に富んだ地形で、地中海からの暖気とアルプスの冷気がぶつかるシュタイヤーマルク。いずれも暖気と寒気がぶつかりやすい立地条件のため、近年は遅霜や雹で深刻な被害を受けることが増えている。この国は歴史的にはハプスブルク家が君臨したオーストリア・ハンガリー帝国の中心地であったことがワインとそれをとりまく文化を育んできた。1985年にノイジードラーゼーの生産者による不凍液混入事件で甘口ワイン市場が壊滅するという逆境が、かえってオーストリアを、伝統に縛られずに高品質を目指す好奇心旺盛で個性的なワイン生産国へと変えた。ビオロジックで栽培されるブドウ畑も約12%とヨーロッパで最も普及し、生産量は世界の1%にも満たないが、ビオディナミや亜硫酸無添加醸造、オレンジワインなどに積極的に取り組む生産者も少なくない。

   

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