Vignai da Duline
ヴィニャイ・ダ・ドゥリネ
造り手: |
Lorenzo Mocchiutti & Federica Magrini ロレンツォ・モッキウッティ&フェデリカ・マグリーニ |
国・地域: |
San Giovanni al Natisone イタリア / フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア / サン・ジョヴァンニ・アル・ナティゾネ |
主要な使用品種: |
マルヴァジーア(Malvasia) フリウラーノ(Friulano) スキオッペッティーノ(Schioppettino) シャルドネ (Chardonnay) |
ホームページ: | http://www.vignaidaduline.com/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ヴィニャイ・ダ・ドゥリネについて
もともと医学を志したロレンツォと、シュタイナー学と文化人類学に造詣の深いフェデリカ夫妻のワイン造りは繊細さと高雅な味わいを体現しており、表面的には矛盾するような対立的なさまざまな要素(たとえば、強さと優雅さ)は、しっとり穏やかで絹のようなテクスチュアの中に、無理なくまとめ上げられて、複雑な味わいをだしています。表面的な科学に足を取られず、当地コッリ・オリエンターリに残る伝統的な手法のもつ可能性を、あらゆる面で生かそうとしています。1997年以来ロレンツォが祖父から引き継いだ畑、ラ・ドゥリネ(2ha)と年老いた友人から手入れを任された畑、ロンコ・ピトッティ(5ha)の畑を、ビオディナミ農法で栽培をしていますが、それはイデオロギーというよりも、環境を含む固有な土地条件を生かすためと、ブドウ樹の自然な活性を妨げないためです。高く仕立て、葉のトリミングもせず枝が伸びた様子は、鬱蒼とした自然林のような観があります。
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリアについて
イタリア北東部の州で、東はスロベニア、北はオーストリアに国境を接する。特にその東端部の丘陵地帯となるコッリオとコッリ・オリエンターリ地区は、「イタリアの現代白ワインの聖地」とさえ呼ばれる。コッリオ周辺の土壌は古代の海底に由来し、ポンカとよばれる泥灰土と砂岩が混じる柔らかな石灰質。この州は個性ある土着品種の宝庫でもあり、白はフリウラーノ、リボッラ・ジャッラ、ピコリット、ヴィトフスカ、赤はレフォスコ、スキオペッティーノなどが中でも重要。フリウラーノはかつてトカイ・フリウラーノと呼ばれたが、DNA上はトカイとは全く無関係で、南仏のソーヴィニヨン・ヴェールがヴェネト経由で19世紀中期に持ち込まれた、という説が現在は有力。ちなみにコッリオの人々は、1891年に「世界葡萄生産者会議・第1回」がゴリツィアで開かれた史実を誇る(第2回はブルゴーニュ)。「当時からここは偉大なワイン産地としてヨーロッパ中に認識されていたのだ」と彼らは主張する。