コンセプト
ワインビジネスに対する私たちの考え方 | ワインという仕事 | 社名ラシーヌについて | 優れたワインとは |
私達のワイン観 | コンディションの意味 | ラシーヌの使命 |
ワインビジネスに対する私たちの考え方
優れたワインは、造り手のメッセージを宿す、署名入りの作品です。
” 選び抜かれたワインを、良いコンディションでお客様のもとにお届けし、
消費者にお楽しみいただくこと ‐‐ ”
これが造り手の願いであり、ラシーヌの使命でもあります。
ワインという仕事
ワインの仕入れに携わって15年あまりになります。
この間、フランス・イタリア・スロヴェニア・スペイン・オーストリーと各地の造り手を幾たびも訪ねてまいりました。
おたがいに認めあい長くワインを買い続ける間にゆるぎない信頼関係が生まれました。
ワインの仕事は、本質的に人間的な繋がりに支えられているのです。
彼らの温容と意義深い示唆を導きの糸としながら、さまざまなワインと出会う幸せに恵まれました。
こうして、私たちのささやかな仕事の場である㈱ラシーヌが2003年4月に誕生しました。
社名ラシーヌについて
RACINESとは、フランス語で「根っこ、根源」を意味します。
優れたワインは、造り手の丹精した栽培のもと、畑に深く根をおろしたブドウの木とその果実から生まれます。
すなわち、目に見えない<根>が大地とブドウの木/果実とのあいだを媒介しワインの本質を支えているのです。
インポーターは生産者と消費者とのあいだの媒介役のひとつですから私たちもまた、
根っこ(ラシーヌ)でなくてはならない
‐‐そう考えて、社名をラシーヌといたしました。
優れたワインとは
私にとって真に優れたワインとは要件が多くなりますが
(1)バランス、複雑さ、フィネス(雅致)と個性をあわせもち
(2)人工的な味わいが皆無なうえ、やさしいテクスチュアをそなえており
(3)テロワール(産地の個性的な自然環境や気候)を体現しているだけでなく
(4)風味のなかに造り手の人となりが滲み出ているもの
です。
一本のビンのなかには、さまざまな個性的な味わいとテロワールだけでなく、造り手自身の哲学、へてきた人生とドラマが生きているはずです。
私たちのワイン観
優れたワインと数多く巡りあい、未知の経験と試行錯誤を繰り返しながらワインに対する見方もおのずと出来上がってまいりました。
しかし、(造り手の作品であるワインを、そこに込められたメッセージとともにお客様と消費者のもとに届けなくてはいけない)という
基本的な信念は最初から変わっていません。
そのうえで、「内なる声がひしと伝わってくるような、奥行きがあって欲しい」
「個性は比類なく複雑だけれども主張や技巧を表に出さない洗練と粋という芸がなくてはならない」
「なにか突出した強い味わいではなく優雅さとバランスを備えた充実感を味わいたい」
というのが、私の実感です。
そのような資質を可能性として秘め真の実力と個性を有するワインを選び抜くことが私たちの責務であると自覚しております。
コンディションの意味
ワインの命はコンディションに懸かっている、といっても過言ではありません。
いかに優れたワインであっても、コンディションが悪くては本領を発揮できません。
ひとたび物理的な環境が変化するだけで、ワインの品質は致命的なダメッジを被りかねません。
それを防ぐためにはリーファー輸送は無論のこと、保管・流通のあらゆる局面で細心の注意が必要です。
輸送・保管・流通など、ワインと関わる環境のどこかで、たとえば適温の輪が途切れると
ワインはまったく持ち味を生かせませんし、もとのコンディションに回復することが難しいのです。
(望ましい環境条件の途切れた部分を「ミッシング・リンク」と呼びます)。
また、適切な環境条件のもとで初めてワインが熟成を遂げることは言うまでもありません。
ワインのクオリティを維持し持ち味と可能性を発揮できるようラシーヌはインポーターがコントロール可能なすべての面において、
コンディションの維持に努めます。
ラシーヌの使命
私たちは、このような哲学と信念にもとづいて自己満足に陥ることなく常に前進し、生産者に対する責任をまっとうするとともに、
お客様と消費者の方々のご支持とご期待にお応えしたい、と考えております。
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