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Thierry Allemand
 ティエリー・アルマン 

ワイナリー名 Thierry Allemand
ティエリー・アルマン
創業年 1981年
         
国・地域 フランス ・ ローヌ
地区/村 コルナス
代表者 Thierry Allemand
ティエリー・アルマン
畑面積 3.4 ha
主要品種 マルサンヌ(Marsanne)
シラー(Syrah)
平均生産量 12,000本/年
生産者プロファイル

【ドメーヌについて】
 ティエリー・アルマンは、ワイン業とは関係のないファミリーに生まれた。生家はバルタザールやオーギュスト・クラップが並ぶルート・ド・コルナス沿いにある。畑に囲まれた村で育つ中、ワインの世界に興味を持ち、10代で地元の造り手に住み込みで働き始めた。10年後、20代の終わりに打ち捨てられていた畑を購入した。その翌年の1982年がファースト・ヴィンテージ。当時の生産本数はわずか300本程度だった。
 以来、大変苦労をしながら少しづつ畑を広げていった。先祖から相続した畑や財産もなく、ゼロからワイン造りを始めることは困難の連続だった。お母さんの言葉を借りれば、「小さいときから何にも興味を示さなかったので大変心配したんですよ。でもワイン造りには精魂をかたむけて努力してきました。映画にも、ディスコにも、若い子たちがするすべての楽しみを何もしないで、畑を買ったの」。

 出会い:
 ヴァン・ナチュールの造り手の中でも、意志堅固に独自の道を歩む独立派と言えるでしょう。今では、年に数回大きなヴァン・ナチュールの造り手たちの集まりが催されるようになってきましたが、どこのサロンにも一切参加せず、コルナスにとどまるか、尊敬する造り手を自ら訪ね、イタリアまで足を伸ばしています。
 農薬、除草剤、化学肥料を極力使わず、本来土壌が持つ自然の力を生かした方法で、斜面にある小さな畑を丹精こめて栽培してきました。「いまさらビオディナミの認証をとったって、大した仕事をしていない他のヴィニュロンの仕事振りといっしょにされるなんて、まっぴらだね。僕は、多くの人と同じことをするのが嫌いなんだ。へそまがりだからね、だから合田さんと仕事するんだ。」 昔ながらの垂直式のプレス機を使ってプレスし、自然酵母で発酵、問題がない限り酸化防止剤非使用で醸造され、良年につくられる「サン・スフル」のキュヴェはSO2を加えずに瓶詰めされます。
 ティエリー・アルマンのワインを味わえば、シラーという品種の概念が覆されます。強くて、タニックで、最初の一口で拒否されてしまいそうな北ローヌのシラーのイメージとは正反対で、まず温かみのある優しさで武装解除されます。が、込められたエキスは途方もなく、深い果実味が湛えられ、誠実さと偉大さが備わった堂々とした味わいです。ミネラリーなフレーヴァ-のおかげで重さよりもフレッシュさが印象的です。酸化防止剤非使用で醸造されたワインにありがちな、「欠点に通じる汚さ」は皆無で、完成度の高さに圧倒されますが、アフターは優しさを感じさせてくれます。良年は、気品も備わり、最上のクラスのワインとなります。ティエリー・アルマンをラシーヌのリストにご紹介できることほど誇らしく、幸せなことはありません。 (合田泰子)

 【畑について】
土壌:石灰質、花崗岩質、沖積土と極僅かな粘土質

 【醸造について】
圧搾:垂直式プレス
醗酵:ステンレスタンク、樽
熟成:バリック、フードルで1年間樽熟成。樽はブルゴーニュ産の2年以上使用した古樽を使用。

ローヌ地方のヴァン・ナチュールの旗手として知られ、きれいな果実味がしっかりとした構成に支えられた味わいは、コルナスのみならずローヌ地方においても別格扱いされています。

   
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