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SE Wein (Sven Enderle)
エス・エー・ヴァイン(スヴェン・エンデルレ)

造り手: Sven Enderle
スヴェン・エンデルレ
国・地域: Mosel & Baden
ドイツ / モーゼル / バーデン
主要な使用品種: シュペートブルグンダー(Spätburgunder)
ミュラー・トゥルガウ (Müller-Thurgau)
ホームページ: なし
ワイナリー詳細: ダウンロード(PDF)
取扱いワイン詳細: ダウンロード(PDF)
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エス・エー・ヴァイン(スヴェン・エンデルレ)について

スヴェン・エンデルレは2007年、友人と共に「エンデルレ・ウント・モル」を立ち上げ、市場でも一躍注目を集めた。ラシーヌも日本市場へと紹介してきたが、2019年に同醸造所を去ることとなった。当初はワイン造り自体から完全に離れるつもりでいたが、友人の後押しを受け、再び自身のワインを造ることを考え始める。2022年、紆余曲折ありモーゼル川流域のベンカステル近郊に倉庫のようなセラーを構えワイン造りを再開。信頼するバーデンとモーゼルの農家からブドウを購入し、長距離にはなるがモーゼルのセラーまでブドウを運んで醸造を行っている。以前働いていた醸造所の頃からと同様に、ピノ・ノワールは全房で醸造され、垂直型プレスで圧搾、亜硫酸は醸造中ではなく瓶詰前に添加する。数年後にはバーデンにセラーを構えたいところだが、理想的とは言えない環境の中でも、スヴェンは情熱を絶やさず、再出発を果たしたのだった。

モーゼルについて

モーゼル川はフランスのヴォージュ山脈に水源がある。ルクセンブルクを通過してドイツに入ると、それまで比較的まっすぐ流れていたのが蛇行をくりかえすようになり、やがてライン川に合流して旅路を終える。ドイツのブドウ畑はルクセンブルクとの国境から始まるが、ザール川との合流地点までの地区を「オーバーモーゼルObermosel」、そこからシュヴァルツカッツ(黒猫)で知られるツェルの手前までを「ミッテルモーゼルMittelmosel」、ツェルから河口までを「ウンターモーゼルUntermosel」と称するが、この下流域は極めて急な斜面に段々畑のようにブドウ畑があることから「テラッセンモーゼルTerassenmosel」(テラス状の畑があるモーゼル)とも称する。そしてザール川やルーヴァー川など、モーゼル川支流の渓谷にも優れたブドウ畑があることを忘れてはならない。この生産地域全体を特徴づけているのは、約4億年前のデヴォン紀に生成した粘板岩(英語:Slate、ドイツ語:Schiefer)土壌の急斜面のブドウ畑で栽培されるリースリングである。冷涼な気候による気品のある酸味と甘味のバランス、ブドウ畑や生産者により異なる様々な風味が魅力となっている。

バーデンについて

ドイツで三番目に広い生産地域で、9つのベライヒ(地区)に分かれているが、主要な7つのベライヒはライン川に沿って南北約300kmにわたり細長く伸びている。生産地域ファルツとライン川を挟んで対岸に位置するバーディッシェ・ベルクシュトラーセとクライヒガウ、その南のオルテナウを北バーデンとし、アルザスのオー・ラン県の対岸に位置するブライスガウ、カイザーシュトゥール、トゥニベルク、マルクグレーフラーラントを南バーデンと、大きく二つに分けることが出来る。北バーデンではリースリングとシュペートブルグンダーが盛んに栽培され、土壌もファルツやフランケンと同じ三畳紀の地層が広く分布し、その上にレス土が堆積している。一方南バーデンではシュペートブルグンダーやグラウブルグンダーなどピノ系品種の栽培が盛んで、土壌はジュラ紀の石灰質や火山性土壌の上にレス土が厚く堆積している。ライン地溝帯に沿ってブルゴーニュからの暖気が流れ込み、背後のオーデンヴァルト、シュヴァルツヴァルトの冷気とぶつかるので年間降水量がやや多い(約760~1000mm)。EUのブドウ栽培気候区分では、バーデンはドイツの中で唯一アルザス、ジュラ、サヴォワ、ロワール、シャンパーニュなどと同じB地帯に属する。

ドイツについて

ヨーロッパの伝統的ワイン生産国の中でも最も北に位置し、冷涼な気候による酸味と甘味のイメージが支配的だった。近年は温暖化の恩恵を受けてフランス系品種も毎年完熟し、若手醸造家を担い手とした辛口ワインの高品質化がめざましい。ブドウ畑は旧東独の2生産地域を除いてフランス寄りの南西部に位置し、大半がライン川とその支流に広がっている。東部に位置する産地は大陸性気候の影響で夏は暑さと乾燥が、冬は寒さが厳しいが、南西部では海洋性気候の影響を受けて春から秋に雨が降るため、水はけの良い土壌や斜面が高品質なブドウ栽培の条件のひとつとなっている。主要な土壌は約4億年前に生成した粘板岩と、それから約2億年後に生成した雑色砂岩、貝殻石灰質、コイパーから成る三畳紀のトリアスである。前者は北西寄りのラインガウからアールにかけて分布し、リースリングとピノ・ノワール(=シュペートブルグンダー)に独特の個性を与えている。後者は南部のバーデンから東部のフランケンにかけて分布し、ピノ(=ブルグンダー)系の品種とジルヴァーナーやリースリングに優れたものが多い。

   
 

取扱いワイン

Badischer Landwein-Pinot Noir
ピノ・ノワール

Badischer Landwein-Pinot Noir Keuper
ピノ・ノワール・コイパー

       
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