Roagna
ロアーニャ
| 造り手: |
Luca Roagna ルーカ・ロアーニャ |
| 国・地域: |
Barolo / Barbaresco イタリア / ピエモンテ / バローロ / バルバレスコ |
| 主要な使用品種: |
ドルチェット(Dolcetto) ティモラッソ(Timorasso) ネッビオーロ(Nebbiolo) バルベーラ (Barbera) |
| ホームページ: | https://www.roagna.com/en/ |
| ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
| 取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ロアーニャについて
ロアーニャ家は19世紀以来、バルバレスコの地に根を下ろしてきた歴史ある名門であり、1880年に同地が正式に格付けされる以前からワイン造りを行ってきた。現在ではバルバレスコを代表するのみならず、イタリアの最重要生産者の一人である。創業以来、除草剤・殺虫剤・化学肥料が使用されず、近年は不耕起・無施肥を基本方針としてきた。畑には腰の高さまで雑草が生い茂りるが、それは生物多様性を受け入れ、土地の生命力を最大限に引き出すための意図的な姿だ。
2025年現在、バルバレスコ、バローロ、コッリ・トルトネージにまたがり約20haを所有し、そのうち15haがブドウ畑、残りは森が残されている。バルバレスコのアジリ、パイエ、バローロのピーラやロッケ・ディ・カスティリオーネなど、ランゲの王冠のような区画を所有。しかし、たとえ名だたるクリュであっても樹齢25年未満のブドウはすべてランゲ・ロッソへ格下げされる。クリュの名を守るための、この妥協なき姿勢は家訓とも言える。
現当主ルーカ・ロアーニャがワイナリー運営に本格的に参画した2000年代以降、その哲学は10のマニフェストとして明文化され、古樹、歴史的区画、生物多様性、長期熟成を軸とした思想がより鮮明になった。バルバレスコとバローロ、それぞれの地にセラーを構え、長期マセレーションの後に大樽やセメントタンクを用い、3年から10年に及ぶ熟成を施す。こうして生まれるワインは、複雑味と香りの奥行きを備え、時間とともに真価を現す。
バローロについて
瓶内で熟成を経ると“世界で最も誘惑的な香りのワインとなる”ネッビオーロ品種が、隣り合ったバルバレスコと共に、その最も深い響きを現すDOCG。長らく「ワインの王であり、王のワイン」と言われ、また「イタリアワインの中で、バローロほど重要な存在はない。バローロはフランスにおけるボルドー1級ワイン、ブルゴーニュのグラン・クリュのように、イタリアの赤ワインの偉大さを掲げる旗印である」とさえ語られる。1980/90年代に、いわゆる現代派と呼ばれる造り手が勃興し、極短期間の果皮浸漬とバリック新樽による濃厚かつ早飲み型バローロが興隆した。2010年ごろまでには伝統派回帰が進む一方で、伝統は生産者も現代派の長所を探り入れて果実味を生かす方向に動いた結果、バローロ全体の現代化と品質向上につながった。現在いわゆる典型的現代派は数社を残すのみとなっている。ワインのスタイルは通常、エリア西端のラ・モッラ、バローロ地区は比較的エレガント、東端のセッラルンガ地区が長熟後に最も深遠な偉大さを現すと言われる。2010 年からクリュ(追加地理言及)の表記が正式に開始された。
バルバレスコについて
長年「バローロの弟分」とされたバルバレスコ。しかし、純粋な力動感という点では最強のバローロには及ばないものの、しばしばバローロ以上の繊細さと調和のとれた美質を備える。ワインが熟成すると、ネッビオーロ特有の動物、タール、時には香料、トリュフを思わせる深遠なブーケをまとう。ブドウ畑はバローロより一般的には高度が低く、若干暖かな立地となる畑が多く、収穫時期もやや早い。そのため通常、飲み頃を迎えるのがバローロより早いとは言われるが、真に偉大なクリュが本領を発揮するには少なくとも10年以上の熟成が望ましいとされる。栽培面積は約730haで、バローロの半分以下。それゆえ「ブドウ畑の立地が総じて高いレベルにあり、ラベルにバルバレスコとあれば、ワインが優れている可能性が、実はバローロより高い」とすら、マット・クレイマーは語る。バローロ同様、1990年代に勃興した現代派の大半は、2010年前後までに伝統醸造に回帰した。2007年からクリュ(追加的地理言及)表示が公式に開始された。
ピエモンテについて
イタリア北西部、アルプス山脈の南麓で、フランスと国境を接する州。面積はシチリアに続いてイタリア第2位。ワイン生産量は7位だが、その品質、多様性、独創性についてイタリアの首座にあると自負する州。DOCGは16、DOCは42にも達する。その心臓部は、州南部のバローロとバルバレスコ以外にも多くの地域で多彩なワインを生む。その筆頭は北部で繊細なネッビオーロを生むガッティナーラとゲンメの両DOCG。南東部アスティ地方では広く知られるバルベーラ、モスカート・ビアンコのスパークリング以外にも、ドルチェットやグリニョリーノも重要品種。南部のガーヴィ/コルテーゼ・ディ・ガーヴィDOCGの優美な白も、近年は本来の輝きを取り戻している。白では、バローロの北隣、ロエーロ地区のロエーロ・アルネイスも安定した人気を確立した。さらに近年では、アスティ県周辺の高標高地区、アルタ・ランガDOCGでの瓶内二次発酵ワインの生産も活況を呈し始めている。










