Kuenhof Peter-Pliger
クエンホフ・ピーター=プリガー
造り手: |
Peter Pliger ピーター・プリガー |
国・地域: |
Bressanone イタリア / トレンティーノ・アルト・アディジェ / ブレッサノーネ |
主要な使用品種: |
ゲヴュルツトラミネール(Gewurztraminer) リースリング (Riesling) シルヴァネール(Sylvaner) |
ホームページ: | https://www.kuenhof.com/en/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
クエンホフ・ピーター=プリガーについて
プリガー家は、ボルツァーノ県ブレッサノーネ村の標高550~700mの冷涼な山岳地帯で、約200年前からブドウ農家を営む。自社瓶詰め開始は1990年。6haの自社畑を持ち、リースリング、グリューナー・ヴェルトリナーなども栽培するが、最も注力するのがシルヴァネール。DOC法の収量上限12t/haの2/3となる、8t/ha以下に収量を抑制する気概を持つ。当主のピーター・プリガ-は「シルヴァネールはこの地域で最も伝統的な品種だが、量産志向のワインが多いため軽視されている。しかし収量を抑え丁寧に育てると、ミネラリーで素晴らしいワインになる」と胸を張る。実際、そのフローラルなアロマと、上品で滑らかな舌触り、美しい酸とミネラルの質は、見事としか言いようがない。野生酵母のみの一次発酵は、低温で約28日。MLFなし。30%がアカシアの大樽、70%がステンレスタンクで7ヶ月シュール・リーの熟成は、800年以上前の真っ白な壁の伝統的チロル家屋を利用したセラーで進む。2017年からは、ドイツの醸造学校を卒業したシモンがワイン造りに加わる。
トレンティーノ・アルト・アディジェについて
イタリア最北端の州。3,000m級の山々が連なる世界遺産ドロミテ山塊を擁し、耕作可能地は少ないながらも、数世紀にわたり人々は標高1,000mにまで達する急峻な山肌に葡萄畑を切り開いてきた。州の北側で、南チロル地方とも呼ばれるボルツァーノ自治県、南側のトレント自治県とも、オーストリア領からイタリア領に戻ったのは第一次大戦後。そのためドイツ語は今も広く使われ、人々の気質も時に「ドイツ人以上にドイツ的」で、勤勉かつ几帳面と言われる。冷涼な気候を活かし、タイトな酸とミネラルが際立つ白ワインが多くヴァイスブルグンダー(ピノ・ビアンコ)、ソーヴィニヨンなどが主要品種。シャルドネによるスパークリングも(量の面では)重要である。赤の土着品種では、非常に濃密ながらフレッシュな酸を持つラグレインが際立つ。この地方は「ヨーロッパのエリートワインと肩を並べる洗練された赤と、優美な白を生んできた」とB・アンダースンは語る。