Kelley Fox Wines
ケリー・フォックス・ワインズ
造り手: |
Kelley Fox ケリー・フォックス |
国・地域: |
McMinnville アメリカ / オレゴン / マックミンヴィル |
主要な使用品種: |
グリューナー・ヴェルトリーナー(Grüner Veltliner) シャルドネ (Chardonnay) ピノ・ノワール (Pinot Noir) リースリング (Riesling) |
ホームページ: | https://www.kelleyfoxwines.com/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ケリー・フォックス・ワインズについて
ケリー・フォックス・ワインズは2007年に設立されたワイナリーである。心理学や生物学を学んだ後に科学研究の道から転じたケリーは、彼女にとっての最重要の師だというデイヴィット・レット率いるアイリー・ヴィンヤードなどのワイナリーで研鑽を積んだ。現在はダンディー・ヒルズを中心に、マーシュ、カーター、デュラン、フリーダム・ヒルといった歴史ある区画からブドウを調達。なかでもマーシュ・ヴィンヤードは、自根の古木、周囲の環境や継続的な優良栽培、そして前オーナー夫妻との親交など、多くの点でケリーにとって特別な畑だ。収穫は区画ごとに行い、野生酵母で発酵。全房発酵の比率は年や区画ごとに調整し、新樽の使用は抑えて果実の個性を尊重。2018年以降は静かな森に囲まれたセラーを拠点とし、果実の声に「応答する」姿勢で、畑とその年の表情を素直に映す自由なピノ・ノワールを追求している。
オレゴンについて
カリフォルニアの北に位置するオレゴンは、太平洋の寒流の影響を受けた、冷涼な気候条件でブドウ栽培がおこなわれ、とりわけ高品質なピノ・ノワールで知られる。その起源は1966年、デイヴィット・レットが、ウィラメット・ヴァレー北限のダンディー・ヒルズに、ピノ・ノワールやリースリグを植えて興した、ジ・アイリー・ヴィンヤードに遡る。1979年にゴー・ミヨが主催した品評会で、レットの1975 South Block Pinot Noirが二位に入賞。これを契機にオレゴンは、ワイン産地として注目を集めるようになった。ちなみに、ケリー・フォックスはデイヴィット・レットの薫陶をうけた直弟子である。生産地域は大きく三つの地区に分かれる。オレゴン西北部のウィラメット・ヴァレーAVAのブドウ畑は、海岸山脈の麓にある、冷気の停滞を避けた斜面に広がり、土壌は主に痩せて水はけの良い火山性土壌。1990年代にディジョン・クローンが普及し、近年は有機栽培が浸透し、バイオダイナミック農法の生産者も増えている。ウィラメット・ヴァレーAVAの南部にはサザン・オレゴンAVAがあり、より温暖で、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラーなどが栽培されている。北部ワシントン州との州境周辺のコロンビア・ヴァレーAVAでは、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンの産地として知られる。この3つの代表的なAVAは、さらに細かいサブリージョンに分かれ、AVAは全部で19存在する。