Illahe Vineyards
イルヒー・ヴィンヤーズ
造り手: |
Brad Ford ブラッド フォード |
国・地域: |
Willamette Valley アメリカ / オレゴン / ウィラメット・ヴァレー |
主要な使用品種: |
ピノ・ノワール (Pinot Noir) |
ホームページ: | https://www.illahevineyards.com/ |
ワイナリー詳細: | 準備中 |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
イルヒー・ヴィンヤーズについて
ワイナリー名のイルヒーとは、ネイティブ・アメリカンの言語で、大地、場所、もしくは土壌を意味し、また彼らがブドウ栽培をする地区の呼び名である。ウィラメット・ヴァレーAVA中部の地区で、約25ヘクタールの畑の管理をしている。ワインメーカーのブラッド・フォードは、両親が1983年に植樹した畑を引き継ぎ、2001年頃から自分でも苗を植え始め、2004年からワインを造り始める。それまでは、別業界で働いていたブラッドだが、次第にワインへの興味が目覚め、地域の3ワイナリーでの研修のあと、実家へと戻ってきたのだった。ウィラメット・ヴァレーの他の地域と比べても、暖かく乾燥した地域で、ブドウの生育も他の地域よりいくばくか早い。ビオロジック栽培だけでなく、一部のキュヴェでは馬車でブドウを畑から、ワイナリーまで運び、自転車を改造した足漕ぎポンプを醸造用に使っている。ボトル詰後も州都のポートランドの顧客へは、馬車とカーゴバイク、カヌーでボトルが運ばれるのだそうだ。遊び心も多くあるが、ワインは力強さと澄んだ飲み心地を併せ持ち、堂々たる正調の味わいを体現している。
オレゴンについて
カリフォルニアの北に位置するオレゴンは、太平洋の寒流の影響を受けた、冷涼な気候条件でブドウ栽培がおこなわれ、とりわけ高品質なピノ・ノワールで知られる。その起源は1966年、デイヴィット・レットが、ウィラメット・ヴァレー北限のダンディー・ヒルズに、ピノ・ノワールやリースリグを植えて興した、ジ・アイリー・ヴィンヤードに遡る。1979年にゴー・ミヨが主催した品評会で、レットの1975 South Block Pinot Noirが二位に入賞。これを契機にオレゴンは、ワイン産地として注目を集めるようになった。ちなみに、ケリー・フォックスはデイヴィット・レットの薫陶をうけた直弟子である。生産地域は大きく三つの地区に分かれる。オレゴン西北部のウィラメット・ヴァレーAVAのブドウ畑は、海岸山脈の麓にある、冷気の停滞を避けた斜面に広がり、土壌は主に痩せて水はけの良い火山性土壌。1990年代にディジョン・クローンが普及し、近年は有機栽培が浸透し、バイオダイナミック農法の生産者も増えている。ウィラメット・ヴァレーAVAの南部にはサザン・オレゴンAVAがあり、より温暖で、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラーなどが栽培されている。北部ワシントン州との州境周辺のコロンビア・ヴァレーAVAでは、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンの産地として知られる。この3つの代表的なAVAは、さらに細かいサブリージョンに分かれ、AVAは全部で19存在する。