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I Vigneri
 イ・ヴィニェーリ 

ワイナリー名 I Vigneri
イ・ヴィニェーリ
創業年 2000年
         
国・地域 イタリア ・ シチリア
地区/村 エトナ
代表者 Salvo Foti
サルヴォ・フォーティ
畑面積 2.5 ha
主要品種 ネレッロ・マスカレーゼ(Nerello Mascalese)
カリカンテ(Carricante)
グレカニコ(Grecanico)
平均生産量 7,000本/年
生産者プロファイル

【ドメーヌについて】
 1435年のこと、カターニアにワインの生産に携わる人々のギルドが設立された。エトナで活動をしていたこの重要な意味を持つブドウ栽培家の組合は、栽培家が醸造も行っていた時代において、ワイン造りに関わる人々の専門的技術の基礎を固めるという役割を担った。それから500年以上の月日が流れた今日、イ・ヴィニェーリとはエトナ、そしてシチリア東部において活動する栽培家と醸造家の集団の名である。イ・ヴィニェーリとは、ブドウ栽培の真のエキスパートであるサルヴォ・フォーティのワイナリー名であり、エトナで生まれ育ったブドウの栽培家のグループの名でもある。
 イ・ヴィニェーリは、歴史的、社会的なアプローチ、ワインづくりにおいて完成された技術などを、シチリア東部における30年を超える経験に集約した。様々な道具や初期の頃の方法を探しながら、この地に伝わる伝統と、この地の土着品種を出来る限り尊重しようとしてきたし、多くの制約、度を越えた願望、利己主義などの悪い影響を被らないよう、その芯を曲げないように努めてきた。
 例えば耕作方法は、自然界に存在する物質を用いながら、ロバと手作業で行っている。除草剤や殺虫剤の使用は皆無であり、肥料はエトナのランダッツォにある家畜小屋から直接得られた、羊の堆肥を使っている。また、醸造は冷却装置が用いられることはなく、酵母の添加や濾過は行われない。移し変える作業やボトリングも月齢を見ながら行われているのだ。
 彼ら曰く、「労働の倫理は、素晴らしい仕事をしたときの喜びにあり、狂乱することなく、まず何よりも自身と調和し、その後、環境、自然、エトナ火山、離れていったもの、大地に根付くものなどの自身を取り巻くものとともにある。イ・ヴィニェーリは、偶然出会った、この私たちに与えられた環境に対する尊敬の念のもとにブドウの栽培、ワインづくりを行う包括的な組織でもあるのだ」。 

出会い:
 シチリアで理想のワインを探し求めていましたが、遂に出会うことができました。イ・ヴィニェーリのサルヴォ・フォーティはエトナ大学で醸造学を研究・指導するかたわら、ベナンティやグルフィをはじめとするシチリア東部の代表的なワイナリーのコンサルタントを長年務めています。が、そのかたわら、過度の抽出による極端に濃厚な色合いと、コンセントレーションの強い味わいの「近代的な」ワインが横行するシチリアで、正反対のスタイルのワインを自身の畑でつくり始めました。標高1200mにある2haばかりの畑(カルデラーラ村)で、500Lの古樽で醗酵させる、伝統的な醸造法です。品種は、ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カプッチョ、アリカンテ、わずかに「フランス品種」といわれるものです。初めて味わったときの印象は、自然な果実味がすーっと立ちのぼり、洗練された上品な味わいの中に、エキスがしっかりと閉じ込められており、かつて大樽で醗酵・熟成されていた時代のロッソ・デル・コンテを思い出しました。サイボーグのようなスタイルのシチリア・ワインに辟易していた私たちは、驚きとともに、すぐにラベルをたよりに、誰がこのようなワインを造ったのか、探索にかかりました。出会ってみれば、何年も前から、グルフィのセラーでワインを造っていたハンス・ゼネールのコンサルタントをしていた、面識もあるあのサルヴォ・フォーティとわかり、大笑いしました。初ヴィンテッジの2001年は生産量350本、2002年は1050本だけです。イタリア国内でも、サルヴォが自身のワインを造っていることは知られておらず、輸出先は日本のみです。誰よりもエトナのワインを知る人と評される、サルヴォ・フォーティが造るエトナの真髄です。 (合田泰子)

  【畑について】
栽培:エトナに2,000年以上に渡って伝わるアルベレッロによる栽培
認証機関:ICEA(イタリア有機農業協会を母体とする、イタリアの代表的な有機栽培認定機関)
土壌:火山性砂質

 【醸造について】
醗酵:セメントタンク
熟成:バリック

 

   
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