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Gérard Schueller et Fils
 ジェラール・シュレール・エ・フィス 

ワイナリー名 Gérard Schueller et Fils
ジェラール・シュレール・エ・フィス
創業年 1958年
         
国・地域 フランス ・ アルザス
地区/村 ユスレン・レ・シャトー
代表者 Bruno Schueller
ブルーノ・シュレール
畑面積 7 ha
主要品種 ゲヴェルツトラミネール(Gewurztraminer)
ピノ・ノワール (Pinot Noir)
ピノ・グリ(Pinot Gris)
リースリング (Riesling)
平均生産量 約33,000本/年
生産者プロファイル

【ドメーヌについて】
 もともと16世紀頃から続く栽培家の一族、1950年代末にジェラールが自社醸造を開始、1982年からブルーノが参画。
  本人の略歴については経歴で自身のイメージを作られないように公開していない。

 出会い: 長年アルザスワインを特に好んで仕事の中心の一つとしてご紹介してまいりましたが、ブルーノ・シュレールのワインに出会ったときは、今までアルザスワインの味わいとしてもちつづけてきたすべての概念を覆さざるをえないほどの衝撃でした。アルザスでは1981年からビオディナミの認証をとっているフリックに続き、最近ズイント・ユンブレヒト、マルセル・ダイスがビオディナミの認証をとり、バルメス・ビュシェ、クライデルヴァイスがビオロジックの認証を得ていますが、これからもぞくぞくと後に続いていくと思われます。
 一方、シュレールは我が道をいくとばかり何の認証もとらず、またヴァン・ナチュールの会にも参加することなく、ひたすら7haの畑仕事に精を出しています。たまに気がむくと、パリのワイン専門店やレストランの催しに呼ばれて、パリに出てくるのですが、遅刻して登場するので有名です。
 「合田さん、シュレールって知っている?」とローヌの素晴らしい造り手マルセル・リショー(1996年を境にヴァン・ナチュールに転向)から名前を聞いたのは1997年のこと。 それがきっかけで、私はヴァン・ナチュールの造り手に出会いました。シュレールは、若いヴィンテージでもテクスチュアーがやわらかく、ゲヴュルツトラミナーやリースリングの品種特徴と思っていたアフターの苦さがなく、ピュアで、イタリアワインに感じるようなユニークさや創造的なニュアンスが強く印象に残りました。しばらくして、ブルーノの奥さんがイタリア人で、イタリアの食べ物とワインが大好きで、フィレンツェ郊外でサンジョヴェーゼを作ろうとしていることを知り納得しました。  
   父上のジェラールはもっぱら畑を担当していますが、何十年にもわたって一度も除草剤、化学肥料を使っていない畑は健全そのもので、収量をできるだけ低く抑え、濃縮度の高いブドウが栽培されます。中くらいのフードルを使いシュール・リーで、酸化防止剤の使用を可能な限りおさえ熟成させたブルーノのワインは、独特の風味を備え、するどい酸が奥行きのある果実味をしっかりと支え、高いレベルでバランスが整い、ミネラリーな味わいに支えられた凝縮度の高い見事なワインです。ブルーノが作るワインは、もっともヴァン・ナチュールのスタイルをあらわしているアルザスワインだといえるでしょう。
 目の前の新たな素材に興にのって、次々と新しいレシピを考える天才シェフのように、ブルーノは毎年毎年のヴィンテージの違いを楽しみ、自由な感性でワインを仕上げていきます。ジェラール&ブルーノ親子が作るワインは、もっともヴァン・ナチュールのスタイルをあらわしているアルザスワインであり、また何にも束縛されない自由な感性と自然なワイン作りだけが実現できた味わいだといえるでしょう。アペラシオンを超えて評価されるべき偉大なワインであり、そのユニークで優れた感覚とシュレール家のあたたかで深い人間性を映し出した味わいは、ワイン味わう喜びを必ずあなたに届けてくれるにちがいありません。(合田泰子)

 【畑について】
栽培:オリジナルメソッド。本人の言葉を借りるなら、”何でもない。”やってきたことをやり続け、今まででやってこなかったことを試し続けている。何十年にわたって畑は無農薬。
土壌:石灰粘土質、砂岩、泥灰土

【醸造について】
圧搾:ヴァスランの水平式2台と空気圧式1台(2014年時点)
醗酵:ほぼ全てフードル・アルザシエンヌ、マセラシオン用に樹脂、例外的な使用かマセラシオン用として小さなステンレスタンクも数台。容量は不明。
熟成:全てフードル・アルザシエンヌ、小さいものはバリック(228L程度のもの)から伝統的な大きなものまで。

   
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