Domaine Robert Denogent
ドメーヌ・ロベール・ドゥノジャン
造り手: |
Jean-Jacques, Nicolas & Antoine Denogent ジャン=ジャック、ニコラ & アントワンヌ・ドゥノジャン |
国・地域: |
Fuissé フランス / ブルゴーニュ / マコネ / フュイッセ |
主要な使用品種: |
ガメ (Gamay) シャルドネ (Chardonnay) |
ホームページ: | http://www.robert-denogent.com/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ドメーヌ・ロベール・ドゥノジャンについて
故マルセル・ラピエールなど、ボジョレーの造り手らと強い結びつきを持つ、フュイッセ村の生産者。ドメーヌは1900年に、現当主ジャン=ジャック・ロベールの曾祖父が創業。現在も、プイィ・フュイッセの主要区画の樹齢はゆうに80年以上。100年を越える古木も多数栽培し。2010年代からはニコラとアントワンヌ、2人の息子たちもワイン造りに加わった。シャルドネは全て木樽発酵で、キュヴェによりアルコール発酵に4~12ヵ月にわたる時間をかける。熟成も木樽で19~22ヶ月、2015年のような特別な年は60ヶ月を超すシュール・リー樽熟成を断行する気概も持ち、それについてくるブドウのポテンシャル、醸造技術には脱帽。白はいずれもマコネ地区およびプイィ・フュイッセの通念には収りきれず、コート・ドールの特別なクラスに属すかのような高貴な酸や、奥行きと深みを現す。また2012年以来、ボジョレ・ヴィラージュで故ジュール・ショヴェが所有した畑の一部を借り、ガメイの赤も生産開始。マコン・フュイッセ北部のヴィレ・クレッセのシャルドネや、ビュルジーのガメイの畑も購入しているが、いずれも古木の畑を選んでいる。
マコネについて
コート・ド・ボーヌの南端から約55km南の町、マコンとその周辺にのべ3000ha以上に達する栽培地域。生産の約90%はシャルドネで、ボーヌ周辺よりやや温暖な気候と土壌は石灰岩の底土の上を粘土や沖積土が覆い、シャルドネが伸び伸びと実力を発揮。赤はガメイが伝統的。20世紀後半、ルフレーヴとコント・ラフォンがこの地に進出したことで、さらなる注目が集まった。広いエリアの中でも、他と一線を画す深い味わいの白を造る小区画が、AOCプイイ・フュイッセ。マコネの南端のアルカリ性粘土が豊富な土壌から生まれる最上のプイイ・フュッセはかつフルで、時間の経過とともに柔美な絢爛さを現す。プイイ・フュイッセに次いで高く評価されるのがマコンの町の北、ヴィレとクレッセの2つの村周辺に1999年に制定されたAOCヴィレ・クレッセである。マコネ地区の白は新世界産シャルドネに引けをとらない強さ、洗練度、丁寧さがあり、適度なフランスらしいアクセントが加わる。
ブルゴーニュについて
北端のシャブリとその周縁、偉大なグランクリュの数々を含むコート・ドール、その南に続くコート・シャロネーズ、マコネ、ボジョレまでを含む地域の総称。大規模農園が多いボルドーと異なり、ここでは農園は相続を繰り返すごとに細分化され、農家の畑の平均は約6ha。通常一つのアペラシオン名を有する区画が多くの生産者に分割所有され、その最たる例のクロ・ヴージョは約50haが90の農家に分割所有される。ラ・ターシュなどのように一つのクリュの一生産者単独所有(モノポール)は稀有な例外である。それゆえ同じアペラシオンのワインでさえ、生産者によって「悲惨な代物から、素晴らしい逸品まで」と言われるほど品質のバラツキ、不確実性が顕著。ワインの生産形態も三つに大分され、1.ネゴシアン(買いブドウ/ワイン)を集めてブレンド。2.ネゴシアン自社畑栽培・自社醸造。3.ドメーヌ(農家の自社栽培・醸造がある)。なかには、まさに魂をゆさぶる、人知を越えた名品があるとさえ思わされるが、それにたどり着くのは至難である。