Domaine de Cassiopée
ドメーヌ・ド・カシオペ
造り手: |
Tallulah & Hugo Mathurin タルラ&ユーゴ・マチュラン |
国・地域: |
Sampigny-lès-Maranges フランス / ブルゴーニュ / コート・ド・ボーヌ / サンピニー・レ・マランジュ |
主要な使用品種: |
アリゴテ(Aligoté) シャルドネ (Chardonnay) ピノ・ノワール (Pinot Noir) |
ホームページ: | https://www.instagram.com/domaine_de_cassiopee/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ドメーヌ・ド・カシオペについて
ヴァランス出身のタルラと、パリ郊外出身のユーゴは、どちらもワイン生産にかかわりのある家柄ではなかったが、お互いがボルドーで農業技術者と醸造家の勉強をしていた時に出会い、フランス各地のワイナリーでそれぞれ別々の場所で経験を積み、2020年にマランジュに5.2haのブドウ畑を購入した。ブルゴーニュ出身でもブドウ栽培農家の家系でもなかったため、畑を見つけることは容易ではなかったが、マランジュやサントネの1級畑に隣接する良い畑を手に入れることができた。購入と同時にバイオロジック栽培での畑の管理を始め、醸造面でもなるべく介入の少ない手法を選択している。いわゆるクラシックやナチュラルといったスタイルを問わず様々なスタイルのワイナリーでワイン造りを経験したことが基礎となり、フレッシュで清涼感のあるだけでなく、複雑なアロマと味わい、滑らかなテクスチャーを備えたワインを生み出す。
コート・ド・ボーヌについて
コート・ドールの南半分、ラドワ・セリニ村から、マランジュ村にかけて広がる地域。北端から南端まで約30km。フランスのみならず世界で最も高名な白ワイン、モンラッシェやムルソーがここで生まれる。だが、ピノ・ノワールによる濃密で長命な赤ワインのポマール、コルトン・グランクリュもこの地域。ただし「ピュリニ・モンラッシェは(シャンベルタン、クロ・ド・ヴージョなどと共に)品質に関わりのない高値をつけている。(中略)モンラッシェならではの味わいを持つものが、あまりに少ない」と語るマット・クレイマーなど、この地域でもワインの需給バランスが生む価格と品質の大いなるギャップを指摘する声は強い。近年、やや標高の高いサン・トーバン、サン・ロマンなどの地域や、エリアのほぼ南端で、一部にコート・ド・ニュイと同じバトニアン期の魚卵状石灰岩が隆起しているサントネのピノ・ノワールに、新たな注目が集まりつつある。
ブルゴーニュについて
北端のシャブリとその周縁、偉大なグランクリュの数々を含むコート・ドール、その南に続くコート・シャロネーズ、マコネ、ボジョレまでを含む地域の総称。大規模農園が多いボルドーと異なり、ここでは農園は相続を繰り返すごとに細分化され、農家の畑の平均は約6ha。通常一つのアペラシオン名を有する区画が多くの生産者に分割所有され、その最たる例のクロ・ヴージョは約50haが90の農家に分割所有される。ラ・ターシュなどのように一つのクリュの一生産者単独所有(モノポール)は稀有な例外である。それゆえ同じアペラシオンのワインでさえ、生産者によって「悲惨な代物から、素晴らしい逸品まで」と言われるほど品質のバラツキ、不確実性が顕著。ワインの生産形態も三つに大分され、1.ネゴシアン(買いブドウ/ワイン)を集めてブレンド。2.ネゴシアン自社畑栽培・自社醸造。3.ドメーヌ(農家の自社栽培・醸造がある)。なかには、まさに魂をゆさぶる、人知を越えた名品があるとさえ思わされるが、それにたどり着くのは至難である。