Champagne La Parcelle
シャンパーニュ・ラ・パルセル
造り手: |
Stephanie Chevreux & Julien Bournazel ステファニー・シュヴルー&ジュリアン・ブルナゼル |
国・地域: |
Barzy sur Marne フランス / シャンパーニュ / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ / バルズィ・シュル・マルヌ |
主要な使用品種: |
ピノ・ムニエ(Pinot Meunier) シャルドネ (Chardonnay) |
ホームページ: | https://www.facebook.com/champagnechevreuxbournazel |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
シャンパーニュ・ラ・パルセルについて
手作業による畑の栽培管理会社を営んでいるステファニーとジュリアンが、2012年にスタートしたワイナリー。畑はマルヌ渓谷西部に特有の、斜度40度にも達する真南向き急斜面。わずか0.4haから1983年植樹のピノ・ムニエ100%の区画でのスタートだった。ジュリアンは2004年にフランスの剪定技術コンクールで金賞を獲得した腕前も誇る。畑はバイオダイナミック栽培(2015年に認証取得)で、調合剤は畑の周囲に生える草花を収穫し自家製。肥料も、自ら飼育する山羊の糞を利用するなど自分たちのいる環境で完結したシャンパーニュ造りを目指す。。古い畑はブドウ樹が無い部分も多くあるが、そこにはアルバンヌやプティ・メリエ、ピノ・グリをなども実験的に植樹しており、原則的には単一畑、単一年のシャンパーニュを生産。自社生産としての歴史は浅いが、栽培管理会社時代に20年以上、ビオロジック生産者との交流を重ねた知見が映るシャンパーニュは真っ直ぐ実直で、初ヴィンテージから本国で高く評価された。2016年コニジ村に0.3ha、2021年シエリー村に0.2ha畑を買い足すが、自社畑は1haに満たない。
ヴァレ・ド・ラ・マルヌについて
マルヌ渓谷という名の通り、シャンパーニュ地方を横切るように東西に流れるマルヌ川沿いに、東西約80kmに渡って続く広大なエリア。主要な畑は川の北岸斜面、つまり南向きとなるが、川の南岸・北向き斜面にもブドウは栽培されている。土壌は石灰岩以外に、粘土質や砂質なども多様な土壌が現れる。川の主流およびその支流がかたち作る谷の地形によって、湿度が高く、また霜害も受けやすい。そのため、開花が遅く収穫が早く、病害に強いピノ・ムニエが作付けの8割近くを占める。グラン・クリュは、トゥール・シュル・マルヌ村と、南向きの急斜面を多く持ち優れたピノ・ノワールを生むアイ村の2ヶ所。
シャンパーニュについて
パリの北東約150km、北緯49~50度で、近年のイギリスなどの例外的な地域を除くブドウ栽培の北限とされる寒冷な地方。年間平均気温約10.5℃。約32,900haにおよぶAOC圏は319の村、240,000の区画にまたがり、栽培農家は約19,000軒。自社瓶詰め生産者も約2,000に達するが、全生産量の約3/4は、モエ・エ・シャンドンなど大手6社が占める。地質的には中生代白亜紀後期の白亜質石灰、およびジュラ紀キメリジアン階の泥灰岩、石灰岩が中心となる。1600年代末までは非発泡ワインの産地で、現在の瓶内二次発酵、およびデゴルジュマンを経る通称“シャンパーニュ方式”での製法を発見・定着させたのは19世紀、ヴーヴ・クリコの功績である。よく俗説に出るドン・ペリニオンは、実際は存命時の17世紀には邪魔ものとされた泡を、いかに抑制するかに腐心したとされている。またこの地は、寒冷地ながら、ブルゴーニュよりさらに多い10.4t/haもの法定上限収量が認められている。