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Cascina Fontana
 カシーナ・フォンタナ 

ワイナリー名 Cascina Fontana
カシーナ・フォンタナ
創業年 1994年
         
国・地域 ピエモンテ ・ イタリア
地区/村 ランゲ/モンフォルテ・ダルバ・ロカリタ・ペルノ
代表者 Mario Fontana
マリオ・フォンタナ
畑面積 4 ha
主要品種 ドルチェット(Dolcetto)
ネッビオーロ(Nebbiolo)
バルベーラ (Barbera)
平均生産量 22,000本/年
生産者プロファイル

【ドメーヌについて】
 カシーナ・フォンタナは、バローロ地域の中心、アルバから約10kmにあるカスティリオーネ・ファレット村にある。フォンタナ家は代々ここに居住し、ブドウ栽培とワイン醸造を6代にわたって続けている。現在は、若きワインメーカーであるマリオ・フォンタナがこの伝統を守り、ブドウの植付け・仕立てから醸造と販売まで、全面的に関与している。  
 ブドウ畑はすべて自社所有だが、当地ランゲに伝わる古典的なブドウ品種であるネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラだけが植えられている。これらのブドウ畑は、カスティリオーネ・ファレットとスィニオの村の中でも、有数の恵まれた立地にあり、醸造所は、モンフォルテ・ダルバのなかの小さなペモ村にある。

出会い:
 マリオ・フォンタナは、これからが大変楽しみな造り手です。1985年、18歳で6代続くワイン造りを継ぎました。ヴィンテージを遡ってテイスティングすると、近年、急速にその完成度が高くなってきたことがわかります。初めて会ったときに感じたことは、あまりに誠実な人柄ゆえ、ワインもおとなしすぎるのではないか、と懸念するほどでした。しかし、テイスティングを続けていくうちに、実は、彼は自分がまだ成長段階にあって、試行錯誤しながらワイン造りを前進させていることを、深く認識しているために、どこまでも謙虚であろうと努めていることが、よくわかりました。亡きバルトロ・マスカレッロは叔父にあたり、バルトロのワイン哲学に大きく影響を受けています。妥協せずに自らの理想を実現しようという、強い意志を秘めた造り手です。
 幸運にも、いずれの畑も恵まれた立地にあり、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェットは、スィニオ村の「ヴィーニャ・デル・カステッロ」というこの地区でも最上とされる畑に栽培されています。特にバローロを生み出す畑は、カスティリオーネ・ファレットの村のなかでも傑出した、ゾーンの中心部に位置しているクリュ畑--ヴィッレーロとヴッレッティです。
 ドルチェットは、若いうちはバランスが悪くて魅力的ではないのは、我らが愛するジュゼッペ・ラットに共通しています。ビン詰め後2~3年を経て、チャーミングな味わいへと変わります。素直な味わいながら、決して単純でなく、飲み心地がよく、すーっと口に入ってきます。
バルベーラとネッビオーロは、ともに澄んだ味わいで、素性のよさがすぐに伝わってきます。「複雑さよりも、飲んでおいしいものを造ろうとしている」とマリオは言っています。
 バローロは、古典的な流儀で、クリュごとのビン詰はしません。また、畑も1.5haと小さく、年間の生産量が5-7000本です。彼のバローロ1996を味わったときのことですが、初めはケモノ臭が支配していますが、すぐにグラスの中でフレッシュな果実香があがって、デリケートの味わいのなかに芯の強さを感じました。「色の薄さにだまされてはいけない」、真の古典的なワインだけに認められる、表面的でないクオリティを備えています。
 近年、国際市場を賑わせた高価格路線のピエモンテにあって、抜栓直後は野暮ったくて色も薄いマリオのワインは、近代派とは対極にあるスタイルです。決して押しつけがましくない人柄で、また自らのワイン造りに誇りと自信をもつマリオは、ワインもまたそのとおりの個性をもっており、そのため、国際市場で大きく注目されることなく、地元とロンドンの友人たちだけに愛されている、知られざるワインだったと言えるでしょう。価格は驚くほどリーズナブルで、時流に迎合することなく、古典派と近代派の波の中で、自らの進む道を実現した、次世代のバローロと言えます。
 ワインは楽しんで飲んでもらうためにある、という真っ当な精神の持ち主ゆえに、売らんかなのマーケティングが大嫌いで、自分のワインのよさをわかる飲み手が静かに増えていってほしい、と控えめながら情熱的に語るのには共感いたしました。
  カッペラーノほどの「狂気の境」を感じさせるような、すごみのある味わいではありませんが、造り手の優しさが伝わるような、「バローロの良心」ともいうべき味わいを、一人でも多くの方に味わっていただきたいと思います。(合田泰子) 

【畑について】
土壌:泥石灰質 

【醸造について】
醗酵:ステンレスタンク
熟成:スロヴェニアン・オーク樽(150,000L)

   
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