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Cascina Fontana
カシーナ・フォンタナ

造り手: Mario Fontana
マリオ・フォンターナ
国・地域: Perno
イタリア / ピエモンテ / バローロ / ランゲ / ペルノ
主要な使用品種: ドルチェット(Dolcetto)
ネッビオーロ(Nebbiolo)
バルベーラ (Barbera)
ホームページ: http://www.cascinafontana.com/
ワイナリー詳細: 準備中
取扱いワイン詳細: 準備中

カシーナ・フォンタナについて

【ドメーヌについて】
 カシーナ・フォンタナは、バローロ地域の中心、アルバから約10kmにあるカスティリオーネ・ファレット村にある。フォンタナ家は代々ここに居住し、ブドウ栽培とワイン醸造を6代にわたって続けている。現在は、若きワインメーカーであるマリオ・フォンタナがこの伝統を守り、ブドウの植付け・仕立てから醸造と販売まで、全面的に関与している。  
 ブドウ畑はすべて自社所有だが、当地ランゲに伝わる古典的なブドウ品種であるネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラだけが植えられている。これらのブドウ畑は、カスティリオーネ・ファレットとスィニオの村の中でも、有数の恵まれた立地にあり、醸造所は、モンフォルテ・ダルバのなかの小さなペモ村にある。

出会い:
 マリオ・フォンタナは、これからが大変楽しみな造り手です。1985年、18歳で6代続くワイン造りを継ぎました。ヴィンテージを遡ってテイスティングすると、近年、急速にその完成度が高くなってきたことがわかります。初めて会ったときに感じたことは、あまりに誠実な人柄ゆえ、ワインもおとなしすぎるのではないか、と懸念するほどでした。しかし、テイスティングを続けていくうちに、実は、彼は自分がまだ成長段階にあって、試行錯誤しながらワイン造りを前進させていることを、深く認識しているために、どこまでも謙虚であろうと努めていることが、よくわかりました。亡きバルトロ・マスカレッロは叔父にあたり、バルトロのワイン哲学に大きく影響を受けています。妥協せずに自らの理想を実現しようという、強い意志を秘めた造り手です。
 幸運にも、いずれの畑も恵まれた立地にあり、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェットは、スィニオ村の「ヴィーニャ・デル・カステッロ」というこの地区でも最上とされる畑に栽培されています。特にバローロを生み出す畑は、カスティリオーネ・ファレットの村のなかでも傑出した、ゾーンの中心部に位置しているクリュ畑--ヴィッレーロとヴッレッティです。
 ドルチェットは、若いうちはバランスが悪くて魅力的ではないのは、我らが愛するジュゼッペ・ラットに共通しています。ビン詰め後2~3年を経て、チャーミングな味わいへと変わります。素直な味わいながら、決して単純でなく、飲み心地がよく、すーっと口に入ってきます。
バルベーラとネッビオーロは、ともに澄んだ味わいで、素性のよさがすぐに伝わってきます。「複雑さよりも、飲んでおいしいものを造ろうとしている」とマリオは言っています。
 バローロは、古典的な流儀で、クリュごとのビン詰はしません。また、畑も1.5haと小さく、年間の生産量が5-7000本です。彼のバローロ1996を味わったときのことですが、初めはケモノ臭が支配していますが、すぐにグラスの中でフレッシュな果実香があがって、デリケートの味わいのなかに芯の強さを感じました。「色の薄さにだまされてはいけない」、真の古典的なワインだけに認められる、表面的でないクオリティを備えています。
 近年、国際市場を賑わせた高価格路線のピエモンテにあって、抜栓直後は野暮ったくて色も薄いマリオのワインは、近代派とは対極にあるスタイルです。決して押しつけがましくない人柄で、また自らのワイン造りに誇りと自信をもつマリオは、ワインもまたそのとおりの個性をもっており、そのため、国際市場で大きく注目されることなく、地元とロンドンの友人たちだけに愛されている、知られざるワインだったと言えるでしょう。価格は驚くほどリーズナブルで、時流に迎合することなく、古典派と近代派の波の中で、自らの進む道を実現した、次世代のバローロと言えます。
 ワインは楽しんで飲んでもらうためにある、という真っ当な精神の持ち主ゆえに、売らんかなのマーケティングが大嫌いで、自分のワインのよさをわかる飲み手が静かに増えていってほしい、と控えめながら情熱的に語るのには共感いたしました。
  カッペラーノほどの「狂気の境」を感じさせるような、すごみのある味わいではありませんが、造り手の優しさが伝わるような、「バローロの良心」ともいうべき味わいを、一人でも多くの方に味わっていただきたいと思います。(合田泰子) 

【畑について】
土壌:泥石灰質 

【醸造について】
醗酵:ステンレスタンク
熟成:スロヴェニアン・オーク樽(150,000L)

バローロについて

瓶内で熟成を経ると“世界で最も誘惑的な香りのワインとなる”ネッビオーロ品種が、隣り合ったバルバレスコと共に、その最も深い響きを現すDOCG。長らく「ワインの王であり、王のワイン」と言われ、また「イタリアワインの中で、バローロほど重要な存在はない。バローロはフランスにおけるボルドー1級ワイン、ブルゴーニュのグラン・クリュのように、イタリアの赤ワインの偉大さを掲げる旗印である」とさえ語られる。1980/90年代に、いわゆる現代派と呼ばれる造り手が勃興し、極短期間の果皮浸漬とバリック新樽による濃厚かつ早飲み型バローロが興隆した。2010年ごろまでには伝統派回帰が進む一方で、伝統は生産者も現代派の長所を探り入れて果実味を生かす方向に動いた結果、バローロ全体の現代化と品質向上につながった。現在いわゆる典型的現代派は数社を残すのみとなっている。ワインのスタイルは通常、エリア西端のラ・モッラ、バローロ地区は比較的エレガント、東端のセッラルンガ地区が長熟後に最も深遠な偉大さを現すと言われる。2010 年からクリュ(追加地理言及)の表記が正式に開始された。

ピエモンテについて

イタリア北西部、アルプス山脈の南麓で、フランスと国境を接する州。面積はシチリアに続いてイタリア第2位。ワイン生産量は7位だが、その品質、多様性、独創性についてイタリアの首座にあると自負する州。DOCGは16、DOCは42にも達する。その心臓部は、州南部のバローロとバルバレスコ以外にも多くの地域で多彩なワインを生む。その筆頭は北部で繊細なネッビオーロを生むガッティナーラとゲンメの両DOCG。南東部アスティ地方では広く知られるバルベーラ、モスカート・ビアンコのスパークリング以外にも、ドルチェットやグリニョリーノも重要品種。南部のガーヴィ/コルテーゼ・ディ・ガーヴィDOCGの優美な白も、近年は本来の輝きを取り戻している。白では、バローロの北隣、ロエーロ地区のロエーロ・アルネイスも安定した人気を確立した。さらに近年では、アスティ県周辺の高標高地区、アルタ・ランガDOCGでの瓶内二次発酵ワインの生産も活況を呈し始めている。

   

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