Axel Domont
アクセル・ドモン
造り手: |
Axel Domont アクセル・ドモン |
国・地域: |
Les Marches フランス / サヴォワ / レ・マルシュ |
主要な使用品種: |
ジャケール(Jacquere) モンドゥーズ(Mondeuse) アルテス(Altesse) ガメ (Gamay) |
ホームページ: | https://www.instagram.com/domontaxel/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
アクセル・ドモンについて
アクセルは青年期の大半の情熱を自転車に注ぎ、12年間の本格的な競技人生を送ってきた。プロとしてヨーロッパ中のグランツールへの出場の経験も多数ある。と同時に彼の人生で常に重要な位置をしめていたのは、美食と良質なワインであった。自転車競技を引退した折にワイン造りへと向かったのは、彼にとってごく自然な成り行きだった。ワイン造りへと本格的に意識が向かっていったのは、2019年のこと。レース中に大きな転倒事故に遭い、長い入院生活がきっかけで、ブドウ栽培と醸造の通信授業を受ける。アクセルの生まれはヴァランスだが、競技チームはサヴォワが本拠地だったことから、サヴォワをワイン造りの地として選び、退院後、サヴォワのワイナリーで研修。同ワイナリーで研修終了後も従業員として働きながら、自身のワイン造りを進めている。アクセル本人は白ワイン好きで、赤ワインも軽やかなスタイルを目指すが、色は薄くても味の構成が整ったワインを造りたい、と話す。アルコール度数も白赤ともに11%前後と、近年のワインとしては非常に低い。といっても、青みや未熟感がつよいわけではない、滑るようなテクスチャーと飲み心地。
サヴォワについて
スイス、イタリアと国境を接し、ヨーロッパ最高峰のモン・ブラン(標高4,810m)を擁する、オート・サヴォワ県の周辺に広がる産地。ワインは約7割近くが白である。特徴的なのは石灰岩土壌と豊富な固有品種。収量を制限すればスパイシーな赤ワインとなるモンドゥーズ、エトゥレール(Étraire)、白ブドウのアルテス(=ルーセット)、ジャケール、グランジェ(Gringet)などがその個性を開花させる。特にアルテス(「殿下」という意味に、地元のこのブドウへの敬意がにじむ)は、ジャンシス・ロビンソン曰く「エキゾチックな香りと、十分な酸を持ち長熟に耐える、(中略)この地方で最もエキサイティングな白ワインを生む」品種。また、このブドウは、キプロス原産でローヌのルーサンヌと同一であるという学説もあり、未だ論争が続いている。シャルドネ、ガメイ、ピノ・ノワールもトップ生産者の手にかかると目覚ましい表現力を発揮、見逃せない。