Luís Gomes
ルイシュ・ゴメシュ
造り手: |
Luís Gomes ルイシュ・ゴメシュ |
国・地域: |
Bairrada ポルトガル / バイラーダ |
主要な使用品種: |
バガ(Baga) ビカル(Bical) マリア・ゴメシュ(Maria Gomes) |
ホームページ: | https://gizbyluisgomes.com/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ルイシュ・ゴメシュについて
「giz(ジース)」はポルトガル語でチョークを意味し、ルイシュ・ゴメシュはバイラーダのチョーク質土壌から生まれるワインにこの名前をつけた。バイオテクノロジー専門家からワイン業界へと転身したルイシュにより立ち上げられたこのプロジェクトは、バイラーダの特徴的な石灰質土壌を表現するワイン造りを目指している。とりわけバガという品種はバイラーダのワイン産業の近代化の中で、早熟でアルコール度数が高く、黒果実のフレーヴァーが出やすいクローンが普及した。しかしルイシュはそれ以前の古いブドウ樹を使うことで、はるかに精妙で透明感があり、上品なワインを造っている。そして醸造面では人為的介入を最小限に抑えることで、テロワールの純粋な表現に取り組んでいる。
ポルトガルについて
ポルトガルは大西洋、山脈や河川により地理的に隣国スペインから隔てられ、1986年にEUに加盟するまでは政治的にも孤立していた。そのため長い間イギリス向きに出荷されてきた、ポートワインやマデイラ酒を除くと、ポルトガルワインへの関心は市場でも高いとは言えなかった。しかしそれゆえ隠れたブドウ栽培地域や地品種の古樹が数多く残り、それらの要素への関心が世界的に高まる中で、2010年代頃からダイナミックな変化が起こっている。 ポルトガルが広くない国土にもかかわらず、多様な地形と土壌、ワイン文化を持つことは、ポートワインとヴィーニョ・ヴェルデという性質が相反するまったく別種のワインが、しかも隣接する地域から生産されることからも、良くわかる。それらの下地と、海外などで経験を積んだ若い造り手たちの熱意が、現在のポルトガルワインの原動力となっていると言えるだろう。 とかく情報過多に陥りがちな現在、ポルトガルには魚介類を使った素朴な料理が多く、その料理と合わせて飲まれてきたポルトガルワインは、一般に気取った味わいを感じさせないので、難しく考えずに飲んでいただきたい。