Alberto Oggero
アルベルト・オッジェーロ
造り手: |
Alberto Oggero アルベルト・オッジェーロ |
国・地域: |
Roero,Valle dei Lunghi イタリア / ピエモンテ / ロエロ / ヴァッレ・デイ・ルンギ |
主要な使用品種: |
アルネイズ(Arneis) ネッビオーロ(Nebbiolo) |
ホームページ: | https://www.albertooggero.it/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
アルベルト・オッジェーロについて
アルベルトの祖父はワインを造り動物も飼育する農家だった。彼の両親はトリノへと移り住んだが、幼少時代のアルベルトは休みの度に祖父の家へと戻り、一緒に過ごしていたことが彼の原風景となっている。2009年にワインを生業としていくことを決め、祖父の家の一階部分の牛舎を片付けて醸造所とし、受け継いだ6haの畑を再整備しながらワインを造り始める。当初は設備もそろっていなかったため、2009年と2010年の生産量は5000本ほどで始まり、2019年以降は良い年で27000本ほど生産している。
ロエロの特徴である砂質土壌はタンニンが強くなる傾向にあるため、ネッビオーロにおいては非常にデリケートな抽出を心がけ、砂質土壌のもう一つの個性である冷涼感を損なわないよう注意を払っている。その個性がより顕著に表れているのが、エントリーレベルの赤ワインであるサンドロ(祖父:アレッサンドロの名に由来)で、目の覚めるような冷涼感のワインである。
ロエロについて
ロエロはタナロ川を挟んでランゲのすぐ北側に位置し、アルネイズとネッビオーロを主に生産している。バローロ村からは北に30㎞程度の距離だが、現在の姿になる前のタナロ川が、ロエロの丘陵地帯を形作った際に、石灰土壌の上にたくさんの砂を運んできたため、ロエロの土壌には多くの砂が含まれ、それがロエロのネッビオーロ酒の涼しさとタンニンの主張の強さを特徴づけているとされる。ランゲの造り手へとブドウを供給してきたという歴史もあるが、ランゲのネッビオーロとは大きく性質を異にする。ロエロで生産されたワインをネッビオーロ・ダルバと名乗ることも可能。 一方のアルネイズは、ガーヴィと並びピエモンテの2大白ワインと位置付けられてはいるが、市場の評価は高いとは言えない。収量も多くは取れず、病害に敏感とされ、穏やかな酸で桃や杏子、白い花の香りのデイリーな白ワインが生まれる。
ピエモンテについて
イタリア北西部、アルプス山脈の南麓で、フランスと国境を接する州。面積はシチリアに続いてイタリア第2位。ワイン生産量は7位だが、その品質、多様性、独創性についてイタリアの首座にあると自負する州。DOCGは16、DOCは42にも達する。その心臓部は、州南部のバローロとバルバレスコ以外にも多くの地域で多彩なワインを生む。その筆頭は北部で繊細なネッビオーロを生むガッティナーラとゲンメの両DOCG。南東部アスティ地方では広く知られるバルベーラ、モスカート・ビアンコのスパークリング以外にも、ドルチェットやグリニョリーノも重要品種。南部のガーヴィ/コルテーゼ・ディ・ガーヴィDOCGの優美な白も、近年は本来の輝きを取り戻している。白では、バローロの北隣、ロエーロ地区のロエーロ・アルネイスも安定した人気を確立した。さらに近年では、アスティ県周辺の高標高地区、アルタ・ランガDOCGでの瓶内二次発酵ワインの生産も活況を呈し始めている。