Clos Présent
クロ・プレザン
造り手: |
Sophie Héraud ソフィー・エロウ |
国・地域: |
Corbières / Albas フランス / ラングドック=ルシヨン / ラングドック / コルビエール / アルバ |
主要な使用品種: |
ルドネール・プリュ(Lledoner Pelut) サンソー(Cinsaut) グルナッシュ(Grenache) シラー(Syrah) |
ホームページ: | https://www.instagram.com/clospresent/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
クロ・プレザンについて
パリにて幼少期を過ごしたソフィーは、ブルターニュ地方、レンヌにて生物学学士を取得。ワインの道ではなく、生物により興味があり乗馬の指導員として、そして馬へのエチオパシー(フランス式整体術)の免許の取得を目指していたが、1998年にひどい落馬事故に遭い、馬に関わる仕事を諦めざるを得なかった。その後、営業職として働いていたが、自然と触れ合い屋外で労働をしたいという思いは常にあった。長年持ち続けていたワインへの情熱も重なり、ヴィニュロンヌを目指すことを決心する。
2019年からロワール地方のアンボワーズ1年間通い、コンプレモンテールなどでも研修を行った。同年にコルビエールでの収穫に参加した際、この土地に惚れ込んでしまい、年末には移住を決意。「50歳からのワインへの挑戦さ!」と意気込む彼女の言葉は力強く、一年を通じて3.45haの畑をほぼ一人で作業している。
ビオロジック栽培でトラクターをいれず手作業で畑を管理しているため、畑の耕作はしていない。「私は長期のマセレーションが好きなので、ヴィエイユ・ヴィーニュにおいては葡萄が持つすべての複雑さを引き出す為に、最低でも4週間行います。長期熟成も可能なワインが出来ると考えており、シスト土壌と多くのミネラル豊富なこのテロワールを見つけられて幸せです。私の仕事はこの豊さを尊重する事にあります。」と話す。彼女のワインは丁寧な醸造を感じさせる滑らかなタンニン、シスト土壌由来の清涼感を持ち合わせている。
ラングドックについて
ローヌ的な色合いを持つ東部から、西部のより高地の畑にいくにつれ、ワインの構造がボルドーに近づく。西部ラングドックの主要AOCは、都会的で洗練されたミネルヴォア、山と谷が入り乱れる丘陵が野性味強く濃厚でタフなワインを生むコルビエール、良質な発泡酒を生むリムーなど。また東部では、標高600mを越える山岳地帯にラングドックの際立った名声の一角を築いたサン・シニアン、それ以上の標高の地もありほぼ全域に片岩を含む痩せた土地のフォージェールなど。膨大な生産量のうち80%が赤で、中心はカリニャン。近年はグルナッシュ、サンソー、シラーが増えつつある。白ワインも洗練の度を高めつつあり、グルナッシュ・ブラン、クレレット、ルーサンヌ、ピクプールなどの興味深いブレンドがある。これらのAOCとブドウ品種を使いこなす生産者は、当地が新世界との品質競争の場でもかなりの勝負ができる、また南フランスのエッセンスとも言うべきテロワールを反映した本格ワインを産出しうることも証明した。
ラングドック=ルシヨンについて
ローヌ河の河口近くから、スペイン国境・ピレネー山麓にまで。地中海沿いに広がる、フランス最大の面積を持つワイン産地。モンペリエ周辺からナルボンヌ、リムーにまで、東西150km以上に渡って続くラングドック地方と、最南西端でピレネー山脈に接し、カタルーニャ地方の一部とも考えられているルシヨン地方から成る。ワイン生産の歴史は6世紀にまで遡る。20世紀後半までは「歯磨き用」とさえ揶揄された低価格ワインを大量に生んだが、1980年代から品質重視への変革が進行し、脚光を浴びている。ルシオンは伝統的には甘口ワインのヴァン・ドゥー・ナチュレル(VDN)も有名で、全仏のVDNの約90%がこの地産。中でもリヴザルト、および「フランス最良のVDN」とジャンシス・ロビンソンが言うヴァニュルスがその代表格。近年は、ルシオン辛口ワインの開拓者とも言えるジェラール・ゴビーの成功に続けとばかりに、世界中からワイン造りに夢を抱く若者の移住や入植が増加している。