Fasoli Gino
ファゾーリ・ジーノ
造り手: |
Natalino & Matteo Fasoli ナタリーノ&マッテオ・ファゾーリ |
国・地域: |
Colognola ai Colli イタリア / ヴェネト / ソアーヴェ / コロニョーラ・アイ・コッリ |
主要な使用品種: |
グレーラ(Glera) ガルガーネガ(Garganega) ピノ・グリージョ(Pinot Grigio) |
ホームページ: | https://fasoligino.com/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ファゾーリ・ジーノについて
1980年にビオロジック栽培を部分的に開始。1986年、所有する14haの畑全てを転換。1990年にA.I.A.B.の認証を獲得した、ソアーヴェ地区ビオロジック・ワインの先駆的生産者。ワイナリーの歴史は1925年にまで遡り、戦前から自家栽培・自家醸造を敢行。ワインは小樽で馬で運ばれ、ヴェローナやパドヴァなど地元の有名オステリア御用達だった。畑は粘土に小石混じりの砂質が混じり、春には畝間にカラス麦を蒔き、初夏に刈る。この草は人の腰あたりまで成長し、根が深くまで伸び「その根がブドウと接触し、根につく微生物同士がうまく働きかけあう」と、生産者は話す。また、刈った草は畑に厚く積もることで、他の雑草を抑制するとも語る。ソアーヴェは半日間スキンコンタクト後に醸造し、フローラルで塩気を伴うしっかりした酒躯。繊細で気軽に楽しめるプロセッコも生産する。比較的生産量が多いにもかかわらず、酒質と価格が良心的なことで定評がある。
ソアーヴェについて
ヴェローナの西、約23kmにあるソアーヴェ村周辺、約5,650haもの広大なエリアが含まれるDOC。1931年の政令では丘陵地帯に限られていたソアーヴェの呼称はワインの世界的需要をうけ、1968年のDOC制定時にアディジェ川流域の平地をとりこみ、約3倍に拡張された。だが、ソアーヴェ生産の優良地域は疑いもなく伝統的な丘陵地帯であり、ソアーヴェ・クラッシコを名乗ることができる。ブドウの主役はガルガーネガで、70%以上が必須。その他ピノ・ビアンコ、シャルドネ、トレッビアーノ・ビアンコは30%未満のブレンドが可能。土壌は肥沃な火山性土壌で、特に丘陵地帯産ソアーヴェはイタリアを代表する高品質白ワインの一つとされる。いきいきした酸、複雑なミネラルを持ち、時に驚くほどの長期熟成能力を発揮する潜在能力がある。ただし、法定上限の15t/haという高収量は「品質の破壊」であり、ソアーヴェ・クラッシコの14t/ha、ソアーヴェ・スペリオーレの10t/haという「寛大な」法定収量上限は、同地のトップクラスの生産者の収量をはるかに上まわり、ソアーヴェの評価を貶めるものとなっている。
ヴェネトについて
イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争う。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなる。いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もあったが最近ようやく復活しつつある。また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっている。プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越した(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。