Nicolas Renard
ニコラ・ルナール
造り手: |
Nicolas Renard ニコラ・ルナール |
国・地域: |
Amboise フランス / ロワール / アンボワーズ |
主要な使用品種: |
コ(cot) ソーヴィニョン・ブラン(Sauvignon Blanc) シャルドネ (Chardonnay) シュナン・ブラン(Chenin Blanc) |
ホームページ: | なし |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ニコラ・ルナールについて
パリでJ.P.ロビノーが経営していたワインバー:ランジュヴァンにてニコラのシュナン(AOCジャニエール キュヴェ モリエール1995)を初めて飲んだ時に、私は一瞬で虜になった。ニコラがドメーヌ・ポニャトフスキーで1999年に醸造したワインは、ル・クロ・デュ・チュ=ブッフのティエリーが買い取り、彼のネゴスのワインとしてリリースされた。その後2001年収穫―2004年はルメール・フルニエでヴーヴレを造り、日本中にニコラ旋風を巻き起こした。2004年7月にルメール・フルニエを離れてから10年以上ニコラから音沙汰がなかったのだが、2014年に、「今年からロワールのアンボワーズでワインを造っている」と突然の連絡を受けた。ニコラの新しいVTのワインがまた飲めるということにラシーヌ一同歓喜した。さらに2011年から2013年まで造っていたという、サン・ペレのワイン(AOCを取得していないのでSaint perle)もセラーで熟成中であった。
「50歳にしてようやく落ち着くことが出来たよ」と話すニコラ。金銭的、性格的な問題か、アンボワーズへ移り住んできてからもなかなか土地の所有者と折り合いがつかずに2、3年ごとに畑が変わってしまっている。2022年はラングドック リムーのシャトー・ド・ゴールでワイン醸造を行った。ニコラが携わったのは取り扱いの3キュヴェのみ。流浪するニコラだが、毎年リリースされる彼のワインに(リリースされないこともままあるが…)、私たちは魅了されずにはいられない。
ロワールについて
大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。