Boccadigabbia
ボッカディガッビア
造り手: |
Elvidio Alessandri エルヴィディオ・アレッサンドリ |
国・地域: |
Fontespina イタリア / マルケ / フォンテスピーナ |
主要な使用品種: |
モンテプルチアーノ(Montepulciano) サンジョヴェーゼ (Sangiovese) シャルドネ (Chardonnay) |
ホームページ: | http://www.boccadigabbia.com/en/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ボッカディガッビアについて
ワイナリーボッカディガッビアを1956年まで所有していたのは、かのナポレオン直系の子孫、ルイージ・ジローラモ・ナポレオン・ボナパルト公だった。実際19世紀初頭から、ナポレオン家による経営のもと、ボッカディガッビアにはフランス品種が植えられていたのである。土地の人々が「ボルドー」「フランチェージ」などと呼んでいた諸品種がそれだ。こうした遺産は、不幸にも競売にかけられ終焉するに至った皇帝領崩壊の際に、完全に失われてしまった。1956年にアレッサンドリ家の手へと渡り、現オーナーのエルヴィディオ・アレッサンドリが、ピノ・ブラン、シャルドネ、ピノ・グリ、カベルネ・ソーヴィニョンなどのフランス系品種を、伝統的なサンジョヴェーゼやトレッビアーノと一緒に植えたことには、上記のような理由があり、歴史的にみても意味のある選択といえる。エルヴィディオの手になるボッカディガッビアの再生は1990年代からのことで、ボッカディガッビアの長い歴史に比べればごく最近の出来事であるが、とても情熱的な取り組みである。ただクオリティのみを追求した証ともいえる、ブドウ畑とセラーでの彼の業績を、賞賛しないわけにはいかない。
栽培はリュット・レゾネ。海に近いブドウ畑は湿度も高いため、防カビ剤だけは散布しなければならないと、エルヴィディオは話す。「ロッソ・ピチェーノ」は軽やかさと落ち着いた雰囲気があり、日々のイタリア料理にスッと寄り添う「大人のワイン」。フレッシュでアロマティックな白の「ガルビ」とともにラシーヌ創業時から20年以上輸入を続けるお気に入りワインである。
マルケについて
イタリア半島中央部東側、アドリア海沿岸に広がるマルケ州。西端はトスカーナとも州境を接する。作曲家ロッシーニはこの州のペサロ出身。1860年に統一されるまで、マルケはローマ教皇の支配下にある小自治区の集まりだった。現在は「過去20年、明らかにイタリアを代表する土着品種として君臨し、良質な白ワインを生み出し続けてきたヴェルデッキオ造りで最も重要な州」(M.W.ニコラス・ベルフレージ)。「素晴らしいシャルドネが世界の多くの地域で生まれるのに対し、素晴らしいヴェルデッキオはここでしか生まれない」とまで、ベルフレージは語る。赤の重要DOCは、1968年認定のロッソ・ピチェーノ。基本的にはモンテプルチアーノ35~70%、サンジョヴェーゼ30~50%、その他15%までのブレンドだが、品種表示の場合はその品種85%以上が義務づけられる。