Borgo Antico
ボルゴ・アンティコ
造り手: |
Leonardo Marchesin レオナルド・マルケージン |
国・地域: |
Conegliano イタリア / ヴェネト / プロセッコ / コネリアーノ |
主要な使用品種: |
グレーラ(Glera) ヴェルディーゾ(Verdiso) |
ホームページ: | http://www.borgoanticovini.com/it/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ボルゴ・アンティコについて
1973年に父親が始めたワイナリーを現当主レオナルド・マルケージンが引き継いだのは1990年代のこと。コネリアーノにはイタリアで一番古いワイン醸造学校があり、レオナルドもそこで醸造学を修めたのち、1995年からワイン造りに本格的に参加する。父親と畑で過ごした時間はこれの大切な原風景であり、学校で学んだことよりも父親から教えられたことも、現在のワイン造りに大いに活かされているという。30haの畑のほとんどはワイナリーの周りにあり、ブドウが摘まれてから素早くセラーに運ばれる。果汁やワインがチューブを通るときは、常に二酸化炭素をタンクやチューブに注入しながら作業をしており、プロセッコにおける果汁を酸化をさせない醸造の重要性だ、とレオナルド。その甲斐あって繊細なアロマは保たれつつ、シュールリー熟成や適切なバトナ―ジュにより、ふくよかな味わいが引き出され、絶妙なバランスのプロセッコ、そのほかのスパークリングワインが生み出される。
プロセッコについて
イタリア最大のスパークリング・ワイン産地。2009年以来DOCG地区とDOC地区に分かれる。DOCG地区は最も伝統的な産地で、ヴェネツィアからほぼ真北に50kmのコネリアーノの町と、そこから23km西のヴァルドッビアーデネの町の間に広がる、標高50~500mの丘陵地帯、約6000haが中心。DOCプロセッコに、ヴィツェンツァからトリエステにまで至る平野部、計14,000haが含まれる。DOCプロセッコは18t/haもの非常に高い収量が容認され、2013年にはのべ3億本が生産された。DOCGエリアの法定収量は、地区により12t~13.5t/haが上限。製法は、大半が二次発酵を大型耐圧タンクで行うシャルマー方式だが、「より興味深い」のはコル・フォンド(=澱あり、の意味)と呼ばれる、デゴルジュマンなしの瓶内二次発酵プロセッコ。辛口でほとんどのプロセッコが備えないミネラルを持ち、2年ほどの熟成にも耐える。コネリアーノの町は1876年、イタリア最古のワイン醸造学校が誕生した歴史を誇る。
ヴェネトについて
イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争う。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなる。いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もあったが最近ようやく復活しつつある。また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっている。プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越した(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。