Champagne Marguet
シャンパーニュ・マルゲ
造り手: |
Benoît Marguet ブノワ・マルゲ |
国・地域: |
Ambonnay フランス / シャンパーニュ / モンターニュ・ド・ランス / アンボネ |
主要な使用品種: |
シャルドネ (Chardonnay) ピノ・ノワール (Pinot Noir) |
ホームページ: | http://www.champagne-marguet.fr/en/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
シャンパーニュ・マルゲについて
マルゲ一族は、もともと地元シャンパーニュでアンボネの区画「ラ・グランド・リュエル」など、優良畑を所有し、大手メゾンにブドウを供給してきた。そして見識、感性ともにすぐれる5代目当主ブノワ・マルゲの登場によりワイン造りは大きく転換する。つねに妥協せずに我が道を行き、大胆な決断をくだすブノワは、土壌学の権威クロード・ブルギニヨンの助言を仰いでも、鵜呑みにしない。畑は2009年からビオディナミに転換し、2010年から馬による耕作を開始。村や区画ごとにVTの個性を鮮やかに引き出すために、すべてのキュヴェでドザージュ・ゼロをつらぬく。近年セラーを大革新して精妙な最新機器を導入するかたわらで、感性と祈りが満ちる空間を実現。その結果が、人も羨む高域な品ぞろえ、その圧倒的な水準の高さと、繊細至純な味わいである。
すなわち、ビオディナミの精髄を集めたトップキュヴェ「サピエンス」、マルゲの根拠地であるアンボネの「リュー・ディ」シリーズ、各村の個性をマルゲ流に映し出すクリュ別シャンパーニュ(一部買いブドウ)、ソレラシステムを援用したリザーヴワインをブレンドするシャーマン&ユーマン、それぞれに明確な個性があり、揺るぎない評価を受けている。
モンターニュ・ド・ランスについて
シャンパーニュの中心都市ランスの、主に南側の丘陵地帯に広がるエリア。「モンターニュ」は山の意味だが、最も標高の高い場所でも海抜300m以下。土壌は白亜の石灰質土壌、およびマグネシウム豊富な褐色石灰岩が中心。シャンパーニュ地方で最も多い、9つのグラン・クリュ格の村を擁し、なかでもアンボネイとブジィは南向き斜面が中心で、豊満なピノ・ノワールの産地とされる。一方、ヴェルズネイ、ヴェルジー、マイイ・シャンパーニュなどのグラン・クリュは北向き斜面も多く、酸が多く洗練されたピノ・ノワールを生むとされる。いずれの斜面も、起伏は基本的にはなだらかで、平地に近い土地も多い。プルミエ・クリュも22地区を擁する。
シャンパーニュについて
パリの北東約150km、北緯49~50度で、近年のイギリスなどの例外的な地域を除くブドウ栽培の北限とされる寒冷な地方。年間平均気温約10.5℃。約32,900haにおよぶAOC圏は319の村、240,000の区画にまたがり、栽培農家は約19,000軒。自社瓶詰め生産者も約2,000に達するが、全生産量の約3/4は、モエ・エ・シャンドンなど大手6社が占める。地質的には中生代白亜紀後期の白亜質石灰、およびジュラ紀キメリジアン階の泥灰岩、石灰岩が中心となる。1600年代末までは非発泡ワインの産地で、現在の瓶内二次発酵、およびデゴルジュマンを経る通称“シャンパーニュ方式”での製法を発見・定着させたのは19世紀、ヴーヴ・クリコの功績である。よく俗説に出るドン・ペリニオンは、実際は存命時の17世紀には邪魔ものとされた泡を、いかに抑制するかに腐心したとされている。またこの地は、寒冷地ながら、ブルゴーニュよりさらに多い10.4t/haもの法定上限収量が認められている。