Richard Cheurlin
リシャール・シュルラン
造り手: |
Richard Cheurlin リシャール・シュルラン |
国・地域: |
Aube Celles-Sur-Ource フランス / シャンパーニュ / コート・デ・バール / オーブ / セル=シュル=ウルス |
主要な使用品種: |
シャルドネ (Chardonnay) ピノ・ノワール (Pinot Noir) |
ホームページ: | http://www.champagne-cheurlin.com/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
リシャール・シュルランについて
1919年より自社醸造に取り組む歴史あるRM。セル・シュル・ウルス地区のなだらかな南向き斜面を占める畑は、エリア内でも際立った日照に恵まれる好立地。この地はマルヌ県よりは標高がやや高く、土壌中の石灰比率が少なく、粘土の比率が高まるため、ピノ・ノワールが多く栽培される。当地では同じ区画の中でも、畝によって小石がちになったり、赤土がちになったりと、畝ごとの土壌キャラクターが異なるため、ここでは一次発酵は計12の畝ごとに少量ずつ醸造を行う。現在も圧搾は伝統的な木製垂直プレスを使用。動瓶も手作業で行う。また、最も廉価な「ブリュット カルト・ノワール」でも樹齢は30年以上(2018年現在)、「ブリュット カルト・ドール」も1970年代植樹の古木産ブドウを贅沢にブレンドする。その結果、集中力ある香りと、緊張感と豊かな広がりが美しく共存する味わいは、非常に良心的な価格からの予想を痛快なまでに裏切る。
コート・デ・バールについて
シャンパーニュの中心地、ランスから南南東に約110kmほど離れた、いわば飛び地のようなエリア。マルヌ地区よりもシャブリに近く、土壌もシャブリと同じキンメリジャンを中心に、一部粘土質の多いチトニアン土壌となる。年平均気温はランス周辺より約1℃高く、フィロキセラ来襲以前は主要品種はガメイだった歴史もある。現在の栽培品種はピノ・ノワールが約85%。同地のピノ・ノワールはマルヌ渓谷のものよりさらに果実味が豊かであるとされる。 グラン・クリュ、プルミエ・クリュに相当する村はなし。
シャンパーニュについて
パリの北東約150km、北緯49~50度で、近年のイギリスなどの例外的な地域を除くブドウ栽培の北限とされる寒冷な地方。年間平均気温約10.5℃。約32,900haにおよぶAOC圏は319の村、240,000の区画にまたがり、栽培農家は約19,000軒。自社瓶詰め生産者も約2,000に達するが、全生産量の約3/4は、モエ・エ・シャンドンなど大手6社が占める。地質的には中生代白亜紀後期の白亜質石灰、およびジュラ紀キメリジアン階の泥灰岩、石灰岩が中心となる。1600年代末までは非発泡ワインの産地で、現在の瓶内二次発酵、およびデゴルジュマンを経る通称“シャンパーニュ方式”での製法を発見・定着させたのは19世紀、ヴーヴ・クリコの功績である。よく俗説に出るドン・ペリニオンは、実際は存命時の17世紀には邪魔ものとされた泡を、いかに抑制するかに腐心したとされている。またこの地は、寒冷地ながら、ブルゴーニュよりさらに多い10.4t/haもの法定上限収量が認められている。