ラシーヌ・オフィス便り 番外編: フランス出張レポート

2011.3   担当:西

フランス/ロワール地方で開催されたラ・ルネッサンス・デ・アペラシオンとディーヴ・ブテイユに参加してまいりました。普段はオフィスにいることが多いのですが、オフィスを飛び出し初の海外出張!です。初めての出張、しかも1人、それも海外、と初めてづくしで緊張と不安の中、さあ出発!

【造り手訪問:マルク・アンジェリ、クロード・クルトワ】

パリに到着したその日にロワールへ移動、早速マルク・アンジェリを
訪ねました。丁寧に手入れされたブドウ畑はとても美しく、生命力が
溢れているように見えました。マルクの仕事が隅々まで行き届いている
ことが実感できました。マルクは昨年Festivinのため来日したばかり。
お土産にFestivinの写真や掲載雑誌を渡したところ、とても喜んで くれました。


来日の際にも、彼の温かな人柄、ワイン造りに向ける情熱に触れることができましたが、実際に訪問して、畑やセラーを詳しく説明する姿からブドウに対する愛情、ワイン造りに対する誇りの高さを改めて強く感じました。


続いて訪ねたのはクロード・クルトワ。 クロードには写真の印象からちょっぴり怖そうなイメージを持っていたのですが、出迎えてくれた時の柔らかな笑顔で、 そんなイメージは一瞬にして消え去りました!




非常に冷え込む寒い日でしたが、畑の中で品種や土壌について丁寧に説明する姿からは、やはりマルク同様、ブドウに対する深い愛情を感じます。ブドウ、ワインについて話し出したら止まらない様子のクロードですが、途中、畑の中で気になる箇所があれば、足を止めこまめに手入れをしていました。エキスを閉じ込めた凝縮感の高いワインを造りだすクルトワですが、このような細かな手入れの積み重ねがあってこそ。ワイン造りの大変さを垣間見たような気がします。

【ラ・ルネッサンス・デ・アペラシオン】
いよいよ、ラ・ルネッサンス・デ・アペラシオンです。
ラシーヌの取扱う造り手も多く出展していました。
アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリ ユムール・デュ・
タン2009は、美しい酸と味わいの厚みがあり、バランスよく
美味しくまとまっていて、今から入荷するのが楽しみです。
アリスいわく「ルネッサンスのほうが、ディーヴ・ブテイユよりも、
より専門的な方が試飲に来る」とのこと。確かにワインに関わる
お仕事をされている方が多いようで、配られた冊子にコメントを
書き込み、造り手に熱心に質問する姿があちこちに見られました。


【ディーヴ・ブテイユ】
ディーヴ・ブテイユの会場は昨年と同じブレゼ城。 昨年は大変寒かった、と聞いていましたが、今年は温風器などの暖房を入れて、快適に試飲が出来るようになっていました。


ディーヴにもラシーヌの取扱う造り手は多く来ていましたが、なかでも注目はこの春に入荷する『Vini Viti Vinci』のニコラ・ヴォーティエ。ディーヴに出展していた造り手の間でも評判で、その評判を聞きつけた多くの人が試飲を求めて集まり、ひょうきんな彼のブースの周りは絶えず混雑していました。Aligote、Chitry、Bourgogne Rougeのそれぞれ2009をテイスティングしましたが、どのキュヴェもしっかりしたエキスがあり、透き通るような果実味で、大変美しい味わいでした。

そして、帰国日前日に立ち寄ったパリのワインバーでも、「このワイン、すごいよ!飲んでみて!」と
お店の方から差し出されたグラスが、なんとニコラのワインだったのです。
ディーヴでも、パリでも話題のニコラのワイン、ぜひ春の入荷をご期待ください!!

出張を終えて…
マルクとクロード、そして試飲会で会った多くの 造り手たちは、自信と誇りに満ち溢れた真っ直ぐな
眼差しでワインについて説明してくれました。
彼らの思いを実際に感じて帰ってきた今、少しでも その思いを私なりにお伝えできれば、と思っています。

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