ラシーヌ・オフィス便り vol.29

2011.11 担当:西


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イヴェントのお知らせ
昨秋、約900名の来場者を迎えて好評を博した、自然派ワインのお祭り、FESTIVIN
(フェスティヴァン)。―理屈抜きで、おいしいワインを、楽しく飲もう!!―
勝山晋作(祥瑞オーナー)と、その仲間たちの、熱い想いから生まれたイヴェントが、今年も開催!

 

【FESTIVIN(フェスティヴァン)】
第2回 世界の自然派ワイン祭り
~ヴァンナチュールだから うまいのではなく、うまいから うまいんです。~
日時:2011年11月27日(日) 第1部 11~15時 / 第2部 16~20時
場所:スバルビル 2F EBIS303 渋谷区恵比寿1-20-8
入場料:前売り券 ¥6,000 当日券 ¥7,000 (グラス1脚、グラスホルダー付) ※会場内での食事代は別料金
問い合わせ先:FESTIVIN事務局

MAIL:info@festivin.com

TEL:03-5771-8374

HP:http://www.festivin.com
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10月5日(大阪)、13日(東京): ラシーヌ主催:≪秋の定期・大試飲会2011≫ 開催!
毎年恒例の、年に1度の『秋の定期・大試飲会2011』を開催!今年も2日間で、約550名(大阪・約230名、東京・約320名)のお客様にご来場いただきました。本当にありがとうございました!今年は、ワインの展示方法(レイアウト)に、ひと工夫。ラシーヌの『定番ワイン』と、『新着ワイン&注目ワイン』と区別し、ラシーヌのラインナップを、よりわかりやすく感じ取っていただけるようにしました。
今年になって新規取引を始めたボルドーや、個性が光るギリシャ・ワインを含め、約100種類ほどのワインの中から、きっと、これからの季節や、定番のグラスワインにピッタリなワインを見つけていただけたのではないでしょうか。この試飲会をきっかけに、ラシーヌのワインにより興味をもっていただけるよう、今後、営業担当が、ワインのご紹介にあがらせていただきます!

 

10月4、19、25日:デバン立会い
ラシーヌでは新着ワインの管理/到着/納品状況を確認するため、倉庫での早朝デバンに仕入れ担当者が毎回立ち会っています。

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ラシーヌ・オフィス便り ~番外編: ラシーヌ・広報担当・西のフランス弾丸ツアー記~

9月初旬。遅めの夏休みをもらい、2年ぶりのフランスへ!しかし、旅程は、4泊6日。「短い滞在になるし、1都市でゆっくり過ごそうかな。」と思っていたものの・・・結局フランス横断することに。弾丸ツアー記を、ほんのちょっぴりご紹介。

 

◆ブルゴーニュ生産者、初訪問!
今回は、今まで訪問したことがなかったブルゴーニュの生産者訪問!
Alice et Olivier de Moor(アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール)
合田さんと10年以上の付き合いになる生産者。

私自身、毎年のように、彼らが造るワインの、すみきったエキスの中にある凛とした酸とミネラルの心地よさに魅了されっぱなしだ。写真で見る彼らからは、「寡黙で実直な人たちなのだろうな。」という印象を受けていたし、以前、初出張で訪れたルネッサンス・デ・ザペラシオンの会場では、彼らのブースを一番に訪問したものの言葉少なくブースを去ってしまったため、今回の再会に少し緊張しながらの訪問となった。

しかし、アリスとオリヴィエのチャーミングさに、そんな緊張はすぐに解けることに。
2人は、19歳の時に醸造学校で出会う。アリスは、実家がジュラにありブドウ畑を所有。オリヴィエは、特にワインに関する家柄ではなかった。そんな2人が、なぜワイン醸造家になったのかを聞くと、「う~ん・・・縁かな。“tombe la malade”病気にかかっちゃったようなものかも。(=自然の流れで、この道に進んだ、ということ。)」と冗談交じりに答えてくれる。

そんな会話を交わしつつ、初めに案内されたのが、Rosetteの畑。そこで、なんと、リンゴの木を発見!
「いつか、あなたたちのリンゴジュースかシードルを飲めるの?」と聞くと、「これは食用じゃないの。リンゴを鳥が食べ、糞が畑に落ち、ブドウの栄養となる。このリンゴの木は、自然の摂理から、ブドウにいい影響を与えようと考えて植えたもの。だから、リンゴジュースを造る気はないけれど…今、庭でトマトを育てていてハマっているわ!」とのこと。もちろん、ランチには庭で育てたトマトがふんだんに盛り込まれたサラダを出してくれた。

実は、今回の訪問では、彼らが始めたネゴシアン・ワイン・【シャブリ(ル・ヴァンダンジャー・マスケ)・2009】について聞いてみたいと思っていた。確かに、ドメーヌのワインが大人気の彼らだが、どうして“今”ネゴシアンを始めることになったのか。
「もちろん、お金を得るため!僕らは、戦略家だからね!!」とオリヴィエが、また冗談交じりに言ったかと思うと、「それは嘘で、理由は2つ。1つは、嬉しいことに、世界中で、僕らのワインを待ってくれている人たちが増えてきた。その要望に応えたいため。
どんなにいいワインを造っても、『(生産量が)少量すぎて飲むことができない』と言われてしまっては、ワインを造っている僕らも悲しいからね。僕らのワインを味わうことで、多くの人に喜んでもらいたいんだ。もう1つは、単に、ブルゴーニュの買いブドウの価格変動が激しい中で、なぜかわからないが、2009年のブドウは安く質も良く手に入れることができることになった。色々なタイミングが合ったのかな。」 と真剣に答えてくれた。彼らは、“シャブリ・グラン・クリュ!”というブランド名だけにひかれて、ワインを買い占めるような人には、ワインを売らない。「僕らは、お金儲けのために、ワインを造っているのではない。僕らが居る“シャブリ”という土地のよさをワインから感じ取ってもらいたいんだ。」と語る。

彼らの2010年ヴィンテッジは、2009年と比べても、遜色なくいいヴィンテッジだったそうで、各キュヴェをテイスティングさせてもらい、次回入荷に期待が膨らむ。今年の収穫直前の慌しい中での訪問にも関わらず、彼らのくったくない笑顔と、ほほえましい雰囲気に包まれた時間は、あっという間に過ぎてしまった。

 

Vini Viti Vinci(ヴィニ・ヴィティ・ヴィンチ)
アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールから車で30~40分程行くと、ヴィニ・ヴィティ・ヴィンチのセラーがある。
造り手・ニコラ・ヴォーティエは、シャンパーニュ地方・トロワ出身。トロワで15年にわたり、自然派ワインバーのカヴィストとして従事。その後、自身の経験を活かし、ネゴシアンを立ち上げる。2009年が初ヴィンテッジという新進気鋭の造り手。なにしろ、その奇抜なエチケットが話題になるが、それだけでなく、彼のワインは豊かなエキスに溢れ、それを支える酸の旨みが絶妙。パリのビストロでも大人気なキュヴェであることはもちろん、ラシーヌとしても大きな話題となった。

ネゴシアンである彼のセラー兼自宅は、まるでアトリエのよう。所狭しと、アート作品が飾られ、彼のセンスの良さを知る。地下セラーにはほとんどワインのストックがなく、今回は、すでに瓶詰めしてあったプライベート用のブルゴーニュ・アリゴテ2009と、ブルゴーニュ・シトリー2009をいただきながら、彼とワインのつながりを紐解いていくことになった。

そもそも、トロワ出身の彼が、なぜブルゴーニュという土地を選んだのか。
「それは、単に自分の好きなワインがブルゴーニュ・ワインだから。それだけだよ。自然派ワインバーでカヴィストをしている間、多くの自然派ワインに出会ったけれど、ブルゴーニュのピノ・ノワールやシャルドネが、特に好きなんだ。だから、それらの品種で、僕自身のワインを造ってみたいと思ったことが、この土地を選んだ理由。」とのこと。

合田さんが、ニコラ・ヴォーティエと出会ったのは、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの訪問時に、彼の話題を聞いたことがきっかけ。彼自身、アリスとオリヴィエはもちろんのこと、ヴェズレーにも近いこの場所で、ドメーヌ・モンタネ・トダンのジャン=モンタネ一家とも親交が深い。
こうした生産者同士の情報交換や交流は、彼のワイン観やワイン造りに多大なる影響を与えているという。

「今年のブドウの出来や、醸造に関する大小さまざまな疑問を、こうして相談できていることは、本当に幸運だと思う。しかも、彼らは、そこはかとなく親切で、教養が深く、本当にお世話になりっぱなし。感謝しているよ。」

また、今年のブルゴーニュの気候についても、細かく説明してくれるニコラ。「今年のブドウは、春暑く、ブドウが早く育ち芽吹きが早く困っていたが、夏寒く雨が多い日々が訪れ、急速にブドウの生育が止まったという変な気候。ただ、8月になると、日中暑く(=ブドウが熟す)、夜冷える(=ブドウが育ちすぎず、成長が落ち着き、酸が残る)日々になり、非常に期待できる出来になった。」と話してくれた。

愛犬・ヴィドックと生活を共にしながら、パワフルに、ワイン造りに励むニコラ・ヴォーティエ。忙しい最中、セラーだけでなく、「ヴェズレーが一望できる絶好の場所があるんだ。」と、丘の上にある教会まで連れて行ってくれる親切丁寧な気遣いに感謝しきりだった。
彼の元から持ち帰ったワイン。そのどれもが充実したエキスに満ち溢れており、次回入荷が今から待ち遠しい。

 


アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール と ニコラ・ヴォーティエ

 

~レストラン~
◆念願のLe Baratin(ル・バラタン)、初訪問!
多くの自然派ワインの生産者たちが集い、パリでの試飲会会場にもなる下町のビストロ【ル・バラタン】。自然派ワイン発祥のビストロといわれ、長年、その道の第一線を走り続けるお店らしく、雰囲気や料理に勢いがあり、気がつけば、あっという間に店内は満席。料理は、「でました、ビストロ料理!」という、たっぷりとしたボリューム。

ワインは、並ぶ空き瓶を見て思わず期待が高まる。笑顔のステキなサーヴィスの彼のオススメは、【Domaine Pattes Loup (造り手:Tomas Pico(トマ・ピコ))/Chablis 1er cru –Vent d’Ange 2009】。造り手のトマ・ピコは、自身のドメーヌはもちろん、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールが彼からネゴシアン・キュヴェ用のブドウを購入している。デキャンタージュ後、少し高めの温度で飲んだこのキュヴェは、厚みと酸味があり、「たっぷりしたエキスが、ぎゅっとつまっていて、時間が経つほどに旨みが広がっていくよ!」とオススメしてもらったとおりの味わいだった。

 

Le Baratin (ル・バラタン)

住所:3, rue Jouye-Rouve 75020 Paris FRANCE

TEL : 01.43.49.39.70

 

◆今、話題のビストロ:VIVANT(ヴィヴァン)!
パリのワインバー【クレムリー】 と 【ラシーヌ】。その元・オーナーであるPierre Jancou(ピエール・ジャンク)が、新店をオープン!
人通りが少ない場所にポツンとあるそのビストロは、周りの静けさを払いのけ、唯一活気づいている場所。料理は、以前彼が開いたワインバーにもあった名物の生ハムを含め、前菜4種類、メイン4種類、デザート3種類のみのシンプルなスタイル。(特に、前菜のフロマージュがとってもミルキー!)ワインは、自然派ワインの中でも酸化防止剤非使用醸造のワインばかり。クロード・クルトワや、ジャン・イヴ・ペロンのワインがズラリと並ぶ!

店内の看板には、「ここには、“VIVANT(生きている)” で “LIBRE(自由)”なワインしかない。」と書かれており、彼の自然派ワインに対するこだわりと想いが感じられる。10区という、パリの中でも、ビストロをオープンするには、少し変わった場所でも、その勢いは止まることを知らない。

 

VIVANT (ヴィヴァン)
住所:43, rue des petites ecuries 75010 Paris FRANCE
TEL :01.42.46.43.55

 

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