ラティーナさんにて





ラシーヌ・オフィス便り vol.27

2011.9   担当:西


普段なかなか垣間見ることが出来ないラシーヌの活動ぶりをご紹介!

8月18日:≪静岡地区試飲会≫ 
ラシーヌ主催 ラシーヌでは、昨年より、全国の主要都市で小規模イヴェントを開催しています。今回は、広島地区、箱根地区、名古屋地区試飲会に続く、第4弾!当日は、 昼の部(業界関係者)35名/夜の部(消費者)32名の方に参加いただきました。 ラシーヌのスタンダードラインを用意。この日の一番人気は、クレタ島のエコノム。熟成感のある個性溢れる味わいに人気が集中しました。ワインの状態もよく、 お客さまからも好評でした。地方での試飲会開催を行い、少しずつですが、ラシーヌのワインについて知っていただく機会を増やしています。

8月5、10、16、18、30日:デバン立会い
ラシーヌでは新着ワインの管理/到着/納品状況を確認するため、倉庫での早朝デバンに仕入れ担当者が毎回立ち会っています。

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※去年訪問させてもらった生産者を、不定期でご紹介していきます。

生産者訪問記 vol.4 ~ギィ・ボサール~ (西 美雪・記)

この土地におけるビオディナミの先駆者であるギィ・ボサール。 「♪」のかわいらしいエチケットと、繊細で心地よい泡のリング、芯の通ったミネラルがエキスの美しさを際立たせているスパークリング・ワイン<キュヴェ・ルートヴィッヒ・ハーン>を造るギィ・ボサール。多くの人に愛されているこのキュヴェをはじめ、彼が造るワインは透き通ったみずみずしさと凛とした印象があり、自然と飲み手の姿勢がしゃんとする、そんなチカラがあるように感じます。


まずは畑へ。彼は、21haもの広大な土地をもち、その全てのワイン醸造をビオディナミで行っており、想像を超える労働をしているにも関わらず、「僕は土壌(の力)を誇りに想い、ただ自然の摂理に沿って手助けをしているだけ。それだけなんだ。」と語ります。そう語る眼差しや言葉からは、ワインを造ること、そして、土地への尊敬の念が溢れています。一緒に畑を歩きながら、彼がワインや自然に対する気持ちを朴訥に語る中で、彼が選ぶ優しく思いやりのある目線や言葉に、自然と緊張の糸がほぐれていきます。


続いて試飲。今までとは打って変わって、鋭い眼差し。ワインと自分の呼吸をあわせながら、あらゆる要素を感じ取ろうとする真剣な姿勢に、場の空気が一気にひきしまります。「まず畑を見て、自然の力や土壌に触れて、そのうえでワインを試飲する。そうすると、キュヴェごとに、いかに土壌の違いが反映されているか、自然と感じ取れるはずだ。」そう語りながらも、いざ試飲が終わると、以前、彼が親友マルク・アンジェリと共に日本のワイナリーを訪問した時のことを嬉しそうに語る姿は、やはり優しさに溢れ、やわらかな時間が流れていきました。


自分を律し、何十年にも渡り厳格な仕事をしてきたギィ・ボサール。今年61歳の彼も、2年後に引退することを決意し、他者にドメーヌを任せることになりました。とはいっても、実直な彼ですから、結局、ブドウや畑が気になって、一緒にワイン醸造の仕事に精を出しているんじゃないかと思います。

 

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