『ラシーヌ便り』no. 66

2011.4  合田泰子

《合田泰子のワイン便り》

東日本大震災に巻き込まれ、戸惑いと悲しみの中にあるすべての方々のために、お祈り申し上げます。

3月8日からイタリアとフランスに出張していました。11日の日本時間15時(現地時間7時)にオフィスからの定時連絡がなく、こちらからの電話にも応答がないので、どうしたのだろうと思いながら連絡を試みたところ、7時40分に社員の携帯電話に奇跡的につながりました。「大地震です、日本はパニックですが、皆無事です」の声に一安心しながらも、24時間続くCNNやBBCのテレビ画面を見ながら、さまざまな心配を抑えることができませんでした。阪神淡路大震災を経験された方々から、真っ先にご心配と暖かなお言葉を頂戴しました。本当にありがとうございます。

イタリアとフランスでは、車中や街などさまざまな場所ですれ違った方々から、災害へのお見舞いと犠牲になられた方々への祈りの言葉をいただきました。また、造り手の方々からも、社員と家族の安否を心配いただき、また日本支援の仕方についてお問い合わせをいただいております。被災地の方々の悲しみと苦しみ、身体と心の痛みをわずかでも分かち合うことは、当事者でないかぎり無理だとは思います。とはいえ、犠牲になられた方々のご冥福を祈り、自分に何ができるかを問い、小さなことから実行し、被災された方々のせめて明るいともし火となっていきたいと思います。 

 「ラシーヌとして今、なにをすべきか、なにができるか」を社内で話し合い、次のようなテーマで考えました。
1) 被災地への義捐金
2) 被災地にある取引先への支援
3) 震災後の環境変化の中、互いに支えあうものとして、飲食店との共同プロモーション
4) 海外の造り手から寄せられた支援の申し出を具体化する方法 

 以上を実施するために、意見を出し合い、方針を決めていっています。

1) 被災地への義捐金につきましては、4月の売上金額の2%寄付を決めました。
2) につきましては、3月内より実施させていただきますので、各担当から至急ご連絡させていただきます。
3)、4)につきましては、号外メールにて、順次ご連絡もうしあげます。

私たちは小さな会社ですが、ささやかながら国難を支える経済活動の一端をしっかりと務めていく覚悟で、社員一丸となって前進してまいります。

合田 泰子

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