2005.9.10 合田泰子
ブルゴーニュから、こんにちは
9月4日に東京を発ち、ティエリー・ピュズラ、クロード・クルトワ、ルメール・フルニエ(ニコラ・ルナール)を訪ね、8日にブルゴーニュに入りました。7日にはパリで、ミシェル・トルメーの個展にあわせ、ペイラとカトリーヌ・ブルトンのワインを楽しむ会がありました。
2005 年ヴィンテッジですが、全般的に収穫まで今のままの天候が続けば酸と糖度のバランスのとれた理想的な作柄が期待されます。既にご案内しましたように、ボジョレでは小粒で健康なブドウの収穫が始まっています。2003年と1999年の良いところをあわせたようなキャラクター(ドメーヌ・ド・ラ・マドーヌの ブルーノ・ベレール氏による)ということですから、20年に一度あるかどうかの《チャーミングで心地よい味わいのヌーヴォー》が到着することでしょう。
・ シャブリのアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールを訪れましたが適度の雨が降り、十分な日照に恵まれてブドウの状態は最高!「シャブリ史上、これほど理想的な天候に恵まれたことがない」と言われる今年の作柄に、本当に嬉しそうでした。収穫は9月25日からの予定です。
・ コー ト・ドールですが、雨が少なく畑は乾燥していますが、7月の日照が2003年ほど強烈でなかったので酸のバランスがよく、畑には全く病気がなかったので、 この一週間のあいだに適度の雨が降ればグレイト・ヴィンテッジになると思われます。既に糖度が十分にあがっているので、収穫は一週間ほど早く9月17日からの 予定です。
・ (ミュニュレ・ジブール情報)。ブルゴーニュの2004年について悲観的な情報がとびかっていますが、「腕のよさと正しい判断」がものを言う年で、収穫をぎりぎ りまで待つことのできた造り手では、見事なワインが仕上がっています。7月・8月に曇リと雨天が続きましたが、9月に入ってからは天気続で夜間に北風が吹き、ブドウは 十分に乾燥して病気の難を逃れました。ミュニュレ・ジブール、ジャン・ガロデ、ヴァンサン・ジャンティアル・・・・が、年明けに続々と入荷いたします。
・ その他の情報を総合すると、2005年は「風のヴィンテッジ」とのこと。7月はそれほど良くなかったが、8月は好天で夜に風が吹き、酸がのってバランスのよいブドウになった。小雨のため、タンニンが熟すまで、もう少し収穫を待つ必要があるとのことです。
さて、この秋はビッグ・イベントが目白押しです。10月5日(大阪)、10月12日(東京)に、㈱ラシーヌは初めての規模で試飲会を開きます。創立以来 短期間で現在のポルトフォリオを構成できたことに皆様と造り手の方々に感謝の気持ちをこめて、現在のラシーヌのほぼ全体像をご覧いただきたいと願っています。そしてもう一つ、大きなイベントです。ニコラ・ジョリーの提唱で始まった「ルネッサンス・デ・アペラシオン」のグループが11月末に来日します。こ れは、100人のビオロジック/ビオディナミを実践する優れた造り手からなるこのグループですが、主だった造り手が来日し、11月28日(月)、29日 (火)東京(浜松町 都立産業貿易センター)でサロンが催され、当社の取引先では次の6人(社)が来日する予定です――マルク・アンジェリ、レオン・バラル、ダヴィッド・レクラパール、ポール・バール、ピエール・フリック、ピエール・ブルトン(以上フランス)、リカルド・パラシオス(ディセンディエンテス・デ・J・パラシオス)。
そこで、サロンの開催にあわせて、《11月28日(月)19:30から銀座のグレープ・ガンボにて(参加費用\10,000の予定)》、造り手との交流会を催します。こぞってご参加いただきたいので、今からカレンダーに予定を入れておいてくださいね。
今月も、イタリア・フランスから一本ずつコンテナが到着します。話題沸騰のバルバカルロ、のびやかで落ち着いた味わいのカシーナ・フォンタナのバローロ、お待ちかねのシュレールの新ヴィンテッジと、実力派がそろいます。
10月5日か12日に、どちらかの会場でお目にかかれるのを楽しみにしています。