2005.8.2 合田泰子
連日の猛暑にもかかわらず、元気にお過ごしのことと思います。ヨーロッパはヴァカンスの最中ですが、造り手たちはこの時期、連日早朝から畑に出て秋の収穫に備えています。
はや今年も、ヌーヴォーご案内の時節となりました。マドーヌとヤン・ロエル氏から、2005年の中間報告がまいりました。やや乾燥ぎみですが、生育は大変良好で、全く畑に病気はなく、ブドウ果も小粒で、収量はやや低くて、よいヴィンテッジが見込まれます。収穫は9月5-10日ごろとのこと。他の生産地も、このあと雹害や9月の雨がなければ、よいヴィンテッジが期待できそうです。
さて、8 月の入荷のご案内ですが、今月も内容は、盛りだくさんです。期待の新人ジャン・マルク・ブリニョのファースト・ヴィンテッジ(*1)、《㈱ラシーヌのボルドー初入荷》であるフロンサックのシャトー・ラ・グラーヴ(*2)、おなじみのフランソワ・グリナン、ジャン・フランソワ・ニックの新ヴィンテッジ、クロード・クルトワの白ワイン(*3)、そしてルメール・フルニエ/ニコラ・ルナールの2003および2004です(*4)。新規取り扱いの生産者につきましては、別途資料を用意して後ほどお送りします。
*1 2005年2月、ロワールの洞窟で催された「絶滅途上にあるヴィニュロンたち」の試飲会で一番の話題となったジャン=マルク・ブリニョ。ジュラのイメージが変わります。
*2 シャトー・ラ・グラーヴ(ポール・バラ)がビオディナミで丹精する2.4haの畑は、「フロンサックの宝石」と呼ぶにふさわしいでしょう。クラシックな味わいはみごとな完成度を示し、ボディと繊細さを備えています。是非お試しください。
*3 クロード・クルトワの2003は驚くほど収量が少ないので、入荷量もごく僅少です。飲みごろはまだまだですが、お急ぎお求めください。酒質は、2003と いう特殊なヴィンテージの影響も多くうけていますが、酸はこのヴィンテージにもかかわらず十分あり、濃醇な味わいです。
*4 お待たせしましたルメール・フルニエの新ヴィンテージ!!!
2003は8割以上がモワルーになり、数少ないドゥミ・セック(微発泡)とドゥミ・セック・フォリエールが入荷いたしました。毎年一番早くビン詰めされる タンク熟成のヴーヴレ2004も入荷です。セックは2002のあと、ずっと品切れしており、ご迷惑をおかけしました。セック2004は、2002を上まわるニコラ・ルナールの腕の冴えが感じられ、きっと多くのファンに喜んでいただけると思います。
7月末に入りました、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのキュヴェ・アリゴテ2004、レオン・バラル2002は、次々と高い評価のお電話をいただいています。まだお試しになられていない方は、お急ぎテイスティングをお願いします。とても動きが速いからです。
合田 泰子