『ラシーヌ便り』no. 11

2006.6  合田泰子

【近況と偶感】
 3年前、会社設立の時いただいた鉢植えのカラーとアジサイが、いま見事な花をつけています。
昨年いただいた胡蝶蘭も、きのうオフィスでふたたび咲きました。なんだかとても浮きうきとした気持ちになります。

 ところで、先月後半に入荷しましたガイヤーホフとヴァンサン・デュロイユ・ジャンティアルは、お試しいただきましたでしょうか。ラシーヌの社内でも順にテイスティングをはじめていますが、ガイヤーホフのチャーミングで上品な味わいには、スタッフ一同も驚くと同時に、このような素晴らしいワインに出会えたことが嬉しく、感動しております。私の一番のおすすめは、グリューナーフェルトリナー・シュタインライトンですが、スタンダード・クラスの他のキュヴェをふくめ、リースリングのどのキュヴェにも、魅了されています。
 ガイヤーホフの仕入れについては、失敗談があります。250mlの小ビンをつい甘口ワインと思いこみ、試しに小量オーダーしてしまったのですが、到着してオイルと判明しました。オーストリア産オイルとはいったいどういうものだろうかと、とにかく味わってみました。じつはカボチャの種のオイルで、マイヤー夫人の説明によれば、コールド・ミートやフレッシュチーズにかけたり、スープに2~3滴たらしたりする、オーストリアでは大変ポピュラーな食材であるらしいのです。グリエしたような香りがあってなつかしさを喚起させるもので、ご存じの極上オリーヴオイルとはまったく性格の異なる味わいです。お料理にぐっと 奥行が拡がります。
 インターネットで検索してみると、健康食品としても日本でもひろまってきているようです。「ひょうたんから駒」になって、皆さんに喜んでいただければと願っています。

合田 泰子

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