Nanni Cope
ナンニ・コペ
造り手: |
Giovanni Ascione ジョヴァンニ・アショーネ |
国・地域: |
Caserta イタリア / カンパーニャ / カゼルタ |
主要な使用品種: |
パッラグレッロ・ネーロ (Pallagrello Nero) アリアニコ(Aglianico) |
ホームページ: | http://www.nannicope.it/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
ナンニ・コペについて
ナポリの北、約30km。標高220m前後に広がる2.2haの畑で、ジョヴァンニ・アシオーネが手がけるワイナリー。ジョヴァンニは、以前は経営コンサルタントで成功しつつ、ワインライターとしても世界の産地を訪れ、偉大なワインを熟知していた。そんな彼が選んだ畑「ソープラ・イル・ボスコ」は、“森の上”という意で、周りを深い森に囲まれていることが名の由来。砂質土壌で、最大斜度25度の急斜面、つまり主要品種のパラグレッロ・ネーロが、優雅で官能的なアロマと、純絹のようなタンニンという、この品種の偉大な特性を発揮する必須条件を見事に満たした畑である。また、少し離れたポンテラトーネ地区には、樹齢120年以上のカーサヴェッキア品種も栽培しブレンド。栽培は、全ての樹をデータ登録し、剪定、キャノピーマネージメント、表土状態などを管理。剪定と夏期の摘房により通常、収量は34hl/ha前後まで抑制され、パラグレッロ・ネーロ品種の豊かな表情を開花させる。凝縮された風味と複雑なバランスは奥行きが深いが抑制され、造り手ジョヴァンニの人なつっこさと知性をともに感じさせる。
カンパーニャについて
南イタリアの中心州。州都は活火山ヴェスヴィウス山を臨むナポリ。このヴェスヴィウス山などがもたらした火山性土壌が古来より卓越したワインを育む要素とされた。特に古代ローマ人はファレルヌム、アッヴェリーノといったこの地のワインを讃えていた。1993年、南イタリアで最初のDOCGとなったワイン、タウラージも州内陸の急峻な山地、アッヴェリーノ県の産。同県は、際立って格調高い酸とミネラルを持つ二種の白のDOCG、フィアーノ・ディ・アッヴェリーノ、グレーコ・ディ・トゥーフォも産し、こちらも見逃せない。またこの州は、明快な個性を持つ固有品種のヴァリエーションでも注目すべき州。南イタリア・赤品種の王様格で、タウラージを生むアリアニコ以外にもビアンコレッラ(Biancolella)、ファランギーナ、ピエーディロッソ(Piedirosso)、パラグレッロ・ネーロ、グラニャーノなど。多彩で特徴的な品種への着眼と研究が進み、さらなる活況を州のワインに加えている。