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Jean-Louis Vergnon
 ジャン=ルイ・ヴェルニョン 

ワイナリー名 Jean-Louis Vergnon
ジャン=ルイ・ヴェルニョン
創業年 1950年
         
国・地域 フランス ・ シャンパーニュ
地区/村 メニル
代表者 Christophe Constant
クリストフ・コンスタン
畑面積 5.3 ha
主要品種 シャルドネ (Chardonnay)
平均生産量 60,000本/年
生産者プロファイル

【ドメーヌについて】
 1950年創立のジャン=ルイ・ヴェルニョンは、「素晴らしいワインを造るために、素晴らしいブドウを栽培すること」をモットーに1985年からビン詰めを始めた。2002年にクリストフ・コンスタンが醸造責任者になり、栽培・醸造のすべてが根本的に改められ、年を追うごとに目覚しい向上をしている。クリストフもまた、アンセルム・セロスから大きな影響を受けた一人で、特にメニル村はアンセルムが住むアヴィーズと同じコート・デ・ブラン地域にあるため、収穫期が近づくと頻繁にアンセルムと情報交換をしているという。
  ル・メニルでは、マロラクティック醗酵をしないで仕上げるには、10~11グラムのドザージュが大前提になっている。もしドザージュをしないで仕上げようとするなら、マロラクティック醗酵をしなければバランスがとれないと一般に言われている中で、「ブドウを完熟させて収穫すれば、マロラクティック醗酵は必要ない」というのが、アンセルムとクリストフの意見である。
 ジャン=ルイ・ヴェルニョンのワインはル・メニルの真髄を表現する正統派シャンパーニュである。

 コンスタンからのメッセージ:
 「2003年からヴェルニョン最上のヴィエイユ・ヴィーニュで造っています。2003年はタンク醗酵ですが、徐々に樽での醗酵を増やし、2007年は100%樽で醗酵しました。2003年は大変ユニークなヴィンテッジなので、このキュヴェをつくることにしました。2002年、1995年、1990年ほど偉大なヴィンテッジではありませんが、このヴィンテッジ特有の個性とストーリーをしっかりと持っています。ブドウが完熟したため、濃惇なキャラクターですが、派手でなく、プラリネ、桃のロースト、干したりんごのニュアンスが、しっかりとした骨格の中に溶け込んでいます。ノンドゼのようなハーモニーがあり、2003年の情熱を感じた後、余韻にコート・デ・ブランのテロワールを感じる。余韻は長く、様々な印象とコントラストな感覚が混じり合うバロックなスタイル、無垢と装飾、暖と冷・・バランスのよい例外的なワイン。今、飲み頃を迎えています。サーヴィス温度は10度以下を守って下さい。」

 

出会い:
昨年、ラシーヌの8番目のRMとして、ドノン・エ・ルパージュをご紹介いたしましたが、今年もまた新しいRMのご紹介です。

「えっ、また新しいシャンパーニュ?」という声が聞こえそうですが、目の前に素敵なワインがあれば、とどまるわけに行きません。

Jean-Louis Vergnonジャン=ルイ・ヴェルニョンのワインは、2~3年前に日本に入ったことがあるので、ご存知の方も多いことでしょう。が、2002年から生産方針が一変したジャン=ルイ・ヴェルニョンは、まさに発展途上にある輝ける星であるといっても、過言ではありません。新しいセラー・マスターの登場によって、造り方が根本的に変わったのですが、本格的にその真価が表れてきたのは、昨年秋のリリースのものからです。
 シャンパーニュへは、年に何度も私は通っていますが、さらなるクオリティを追及し、前進する造り手が次々と登場するのですから、まったく目が離せません。じつは、5月のお便りで、次のような予告編を書きました。
 「世界的不況で、シャンパーニュのマーケットは冷えこんでいますが、シャンパーニュ地方には輝く未来がすぐそこにきているように思います。真の天才アンセルム・セロスに啓発され、見事なシャンパーニュを造り出す志の高い造り手のネットワークの輪が、水面の輪のように広がっているのです。モンターニュ・ド・ランス、ヴァレド・マルヌ、コート・ド・ブラン、アヴィーズ、メニル・シェール・オジェの各村では、格付けに関係なく、それぞれのクリュの味わいが、優れた表現者を得て、至純な味わいが現れています。『テロワール』という言葉が、今ほど真実味を帯びてシャンパーニュの味わいに出ていることは、これまでなかったのではないでしょうか。個性を備え、限りないクオリティを実現しようとする姿には心打たれます。伝統とアペラシオンとしての最高のプレステージに君臨するシャンパーニュ地方にあって、(容易に売れることに安住せず)それも、若い次世代だけでなく、年齢の高い造り手たちの間にも、強い意志を感じます。造り手どおしが互いに研鑽しあう地平の広がりが、この大きな流れを動かしているのでしょう。」
 この春の訪問の際、「RMファンの合田さんに素敵な作り手を紹介しよう」と、仲のいいジャーナリストから紹介していただいたのが、クリストフ・コンスタン。翌日デゴルジュマンの合間の時間をあけていただいて、訪問しました。ワインには、調和のとれたまとまり、ドザージュの低さ、アフター・テイストにくっきり残る澄んだ味わいと、これからますます発展する将来性が、すぐさま感じ取れました。そして、なによりもオーナーのヴェルニョン夫妻から深い信頼を得て、活き活きとして働くクリストフの姿に、魅了されました。

 【畑について】
栽培:ビオロジック
土壌:主に石灰質

【醸造について】
醗酵:ステンレスタンク、木樽
熟成:ステンレスタンク

   
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