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Domaine de l’Ecu
 ドメーヌ・ド・レキュ 

ワイナリー名 Domaine de l’Ecu
ドメーヌ・ド・レキュ
創業年 1975年
         
国・地域 フランス ・ ロワール
地区/村 ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
代表者 Guy Bossard
ギィ・ボサール
畑面積 22 ha
主要品種 ムロン・ド・ブルゴーニュ (Melon de Bourgogne)
平均生産量 120,000本/年
生産者プロファイル

【ドメーヌについて】
 「ビオディナミの象徴的な存在」であるギー・ボサールは、幼い頃から祖父、父をはじめとする代々当主のような偉大な醸造家になることを願っていた。1970年に入り化学肥料と除草剤が開発され多くの生産者達がこれらの近代的な手法に転向した結果、それらを使用したぶどう畑は病害が抑えられ生産者たちの負担は軽減、収量は上がり驚くほどの成果を出すが副作用には目が向けられず、品質の低下を招いていった。そうした最中、1972年に兵役から戻りドメーヌを継いだギーは化学肥料等に頼ることを良しとせず、土壌改良には動物の堆肥と土の耕作、ブドウ樹の防除には自然界の素材を使用する今までの手法を尊重、継続することを選び一切の化学素材を畑から排除、同年中にビオロジックの認証取得に向け動き出し、1975年には認証を取得した。化学肥料と除草剤が当たり前だったその頃の生産者たちの目は冷ややかだったがギーの意思は固く、今日まで有機栽培を継続、現在はビオディナミまで掘り下げて生命力に富むぶどうを育てている。

 2012年より、ギーの意志を受け継ぐフレデリック・ニジエ・ヴァン・エルクがドメーヌを継いだ。フレデリックは醸造や農家の家系ではなく元々司法、犯罪化学、弁護等を学んでいたがそれらは彼にとってあまり強く興味を惹かれるものではなく、兵役から戻るとまず仲間たちとネットホスティングサービスを開始。10年間をデータセンターで過ごすが、やはり心ここになく、それまで20年愛好してきたワインへの興味から文化的な経験値、各地テロワールの発見、グランヴァンの本質理解などを求めワイン造りを知るためにブドウ畑に赴く事を決める。その間フレデリックは多くの醸造関係交流会やサロンに参加、ワインについての日々をブログで書き起こし、デギュスタシオンの場を活気付けた。そういった中でもの造りへの情熱に駆られ会社を売却、醸造学校でBTSを学び、2009年からギーの下で研修を始める。

 今の時代、または現代的な醸造学が勝ってしまっている場合、グランヴァンにとってブドウ畑でまず第一に大切な事をしばしば忘れてしまう傾向にあり、土の耕作、収量制限、芽かき、選果、手収穫などの畑作業、そして生態系がそれに当たる。レキュの22haあるブドウ畑は1975年以降ビオロジック、1998年以降はビオディナミ(デメテール)の認証で保障されているが、その一方で我々はワインの画一化を拒み、ヴィンテージとテロワールの個性を維持するため一切の科学的技術を放棄している。酵母・酵素の添加、温度コントロール、※1フラッシュデタント、逆浸透膜法などを用いて画一化させ、魂のないワイン造りをしているワイナリーには我々のドメーヌの名前を口にする資格はない。

 その信条から酸化防止剤の添加は最低限であり、その割合は総亜硫酸量40mg/L、これはデメテールの基準(最大90mg/L)の半分以下であり、同様にヨーロッパの基準値からはかけ離れたものである(210mg/L)。明白だが思い出して欲しいのは、我々はワイン造りをしているということだ。気取ることも厚化粧することもないワインを。それゆえ我々は、テロワールの尊重を唱え続け、偉大な生産者たちが所属しているRenaissance des Appellationの一員であることを誇りに、ナントのブドウ畑の再興を掲げ、澄んだ色のミネラリティに富んだ長熟の白ワインを生み出している。
※1 Flash détente 
発酵前のマストから果汁だけ取り出し、それを76℃まで熱しパスチャライズした後果皮と合わせ、その後真空管で26℃まで急速冷却する作業。MCで得られるものをハイスピード且つ”清潔”に行える。大規模なワイナリーや南アフリカなどでは1990年代から使われている

【畑について】
栽培:ビオディナミ
認証機関:AB、デメテール(1998年)
土壌:片麻岩と変質した片麻岩、粘土・珪土質、シリックス、変成岩

【醸造について】
馬による耕作、手摘で収穫、野生酵母で発酵、加えて経験をつんだ高い醸造から申し分のない資質のワインが造られる。
圧搾:プヌマティック
醗酵:ステンレスタンク、地下コンクリートタンク、アンフォラ、甕
熟成:ステンレスタンク、地下コンクリートタンク、小樽、アンフォラ、甕

   
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