Acroterra Wines
アクロテッラ・ワインズ
造り手: |
Apostolos Thymiopoulos アポストロス・ティミオプロス |
国・地域: |
ピルゴス ギリシャ / サントリーニ島 / Pyrgos |
主要な使用品種: |
アシルティコ(Assyrtico) アイダニ(Aidani) |
ホームページ: | https://www.acroterrawines.com/ |
ワイナリー詳細: | ダウンロード(PDF) |
取扱いワイン詳細: | ダウンロード(PDF) |
アクロテッラ・ワインズについて
ドメーヌ・ティミオプロスのアポストロスと、サントリーニ島で生まれ育った、ブドウ栽培農家のスピロス・フリッソスが、意気投合し生まれたワイナリー。アポストロスの本拠地である、マケドニアとサントリーニ島では、6週間前後の収穫時期のずれがある。アポストロスは2013年頃から、親友であるハリディモスのために、ドメーヌ・ハツィダキスのワイン醸造を手伝ってきた。年に何度もサントリーニ島へと足を運んでいるうちにスピロス・フリッソスを初めとする、若きブドウ栽培家たちと出会い、ついに初ヴィンテージである2015VTをリリースした。最初の2ヴィンテージはハツィダキス・ワイナリーの一部で醸造していたが、現在は、偉大なクリュのあるピルゴスの村に本拠地を構える。ギリシャ国内、複数の地域でコンサルタントをするアポストロスと、何世代も前からブドウを栽培して生計を立ててきたスピロス二人による、これからが期待のワイナリーである。
サントリーニ島について
エーゲ海、白と青に彩られた村が、多くの観光客をひきつけるサントリーニ島。しかし現在の島の形を作り上げた、3800年前の大噴火は島に40mもの火山灰をつもらせ、景色を灰色にしてしまった。自然環境は厳しく、火山質土壌そのもので灰色の火山灰と、赤黒い火山岩がゴロゴロと転がっている。最高標高地点は367mと高くはないが、一日中海風が吹きすさいでいる。サントリーニ島一番背の高い植物はオレガノだ、と言われているほど、農業には厳しい環境だが、この環境でも育った農産物はトマト、玉ねぎ、豆・芋類、オリーブなど、どれも個性的な味わいで、特別な商品としてギリシャ国内でも取引されている。ワイン造りに置いてもその稀有な環境は、特別で、火山灰のおかげで、フィロキセラ禍を免れた100年を優に超える古樹。アシリティコを初めとする、アティリ、アイダニ、マンディラリアなどの固有の品種からは、高いアルコール度数と、強烈なアロマを備えたワインが出来上がる。
ギリシャについて
15世紀から数百年続いた、ギリシャのオスマン・トルコによる支配は、ギリシャのブドウ栽培とワイン造りを衰退させた。20世紀に入ってもその状況はすぐには変わらず、キリスト教徒はワイン造りを禁じられてはいなかったが、トルコの支配者にとっては、増税手段の一つでしかなかった。 1937年にワインの品質向上を目的とした《アテネ・ブドウ研究所》が創設されたが、ほとんどのワインがバルクワインとして販売されてきた。1970年代になって近代醸造設備と、教育を受けたギリシャ人の醸造技術者によるワイナリーから高品質のワインが生まれるようになっていった。 前述のとおり長期間の、技術的空白はあるが、ギリシャにはそれを補って余りある、可能性が眠っている。数々の島々を初めとする、固有のミクロクリマと、テロワール。またギリシャ北部、バルカン半島南部では、その風景は一変する。そしてそれらの地域に順応した300種を超えるブドウ品種からは、唯一無二の個性を持ったワインが生まれる。